初のシチリア旅行カターニアへ
珍しく、大学生の息子が家族旅行がしたいと言いだした。高校になってからは理由をつけては家族旅行に参加拒否していた彼が、だ。1週間後、格安飛行機で行ける旅先としてシチリア島のカターニアへ旅立つことにした。
カターニア空港に近づくにつれて窓からエトナ山が見えた。富士山よりは少し低いが、こちらも絵になる山である。寒かったので山頂には雪が積もっているのもよい。
荷物を宿に置いて、シチリア旅行の始まりである。まずは広場の裏手にある有名な「魚の市場」を覗いてみたが、昼近くだったこともあり少々活気に欠けて期待外れだった。
次に、Fera ‘o Luniと呼ばれる市場へ。こちらも同様に終了間近ではあったものの、大変にぎわっていた。楽しい!苺一パックが、なんと!1ユーロという(から1,5ユーロ)驚きの安さ。シチリアのマルサーラ産の苺は甘酸っぱくて美味しかった。
新鮮な果実や野菜、魚などが安く売られていて、フィレンツェとの違いに驚かされた。
3月末のシチリアの町には、どこからともなく良い香りが漂っている。その正体はオレンジの木だ。風に乗った芳香が、シチリアの魂を運んでくる。
写真はペンニネッロ通り。この周辺は、とても素敵だった。
カターニアは17世紀のエトナ山の噴火のせいで町が崩壊し、それ以降に再建されたことで、バロック様式の町である。そしてエトナ山の溶岩石を多用していることから、黒いバロックと呼ばれている。そんな町で、特に気に入った場所はクローチフェリ通り。
クローチフェリ通りにあるサン・ジュリアーノ教会のテラスがおすすめ!外部に続く腰が引けるような階段を上がると、そこは360度カターニアを眺めることができる丸屋根の上。この日は強風だったので少々怖かったが、上がる価値あり。
カターニアはストリートアートの聖地だそうだ。ということで、ストリートアートが映える地区を訪れた。サン・ベリッロと呼ばれる、かつて風俗街であったこの下町では、地域を改善するために芸術が活用された。
ポルトガルのアーティストが始めた「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」は、カターニアの魚の市場でも見ることができる。
カラフルで賑やかな飾りのはずがやぶれた傘も多く、今のカターニアの姿を表しているようで残念である。カターニアはとても美しい街であるにもかかわらず、整備が行き届いていない。ポテンシャルは十分にあるだけに、もう少し手をかければと思う。比べるのは無粋かも知れないが、やはりトスカーナは美しい。
夜のカターニアはほつれを隠してくれて、建物が輝きだす。聖アガタ信仰のカターニアの大聖堂は月夜に白く浮かび上がり、静かな威厳を帯びている。
この路地には、出発の1日前に私たちが探し当てた宿がある。ぎりぎりのタイミングで、4人、犬同伴、できるだけ安価、そんな条件を満たす宿だった。ここは家族とじゃなければ、ちょっと怖かったな。
昼間に撮った宿の入口の写真。玄関の真ん中下あたりに南京錠が見えるだろうか?
これが鍵?!入口の扉を閉めるのは、これだけよ!いやはや、家族一同で驚愕した。(内側からはしっかり施錠できるのだが。)内装は新しくてきれいで、シャワーのお湯もしっかり出るし、必要なものはすべてそろっていて問題はなかったのが救いである。
私は旅行案内の仕事をしているけれど、ときにはほかの土地も訪れて違いを感じるのも重要である。世界は広いのだ。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、応援クリックお願い致します。



