サン・ロレンツォ教会ファザード

フィレンツェのサンロレンツォ教会

サン・ロレンツォ教会は、393年に献堂されたフィレンツェで一番古い教会である。
300年の間、町の主要な教会として存在していたが、聖レパラータ教会(ドォウモが出来る前にあった教会)ができてから、その座を譲った。11世紀から何度も改築・増築を繰り返し、15世紀にブルネレスキにより再築が行われた。再建にあたりメディチ家から経済的支援を受けたことで同家とのつながりが強まり、1464年にコジモ・ディ・メディチがこの教会に埋葬されて以来、メディチ家一族の菩提寺となった。
フィレンツェのサンロレンツォ教会
ご覧のとおり、ファサード(正面)は未完成のまま。
1515年に、メディチ家出身の法王レオーネ10世の命により、ミケランジェロの設計で教会ファザードが造られるはずだったのだが、財政難などで計画は実現しなかった。
「ドゥオモもサンタ・クローチェ教会、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会も、ファサードは数世紀の時を越えて完成されたのだから、サン・ロレンツォ教会も同じ運命をたどってもよいではないか。そこで、500年の時を越え、2015年にミケランジェロ設計によるファザードの建設を始めたい」
これは、フィレンツェ市長マッテオ・レンツィ氏の発案である。
ミケランジェロのファザード建設を始めるか否かは、国民投票で問われることになりそうだ。
市長は、ミケランジェロのファザード建設を実現したい。しかし・・・と続ける。「経済難の今、二百、三百万ユーロもの資金を市の財政から引き落とすことはできないので、この計画へのスポンサーを世界中から探そうではないか」
そういえば、サンタ・クローチェ教会のフレスコ画の修復は日本人がスポンサーとなったが、サン・ロレンツォ教会のミケランジェロによるファザードのスポンサーになって下さる方いらっしゃいますか?ここで募集申し上げます。(なんつーて)
世界中からスポンサーを探すのは、その分チャンスが増えるしフィレンツェのような世界遺産の町では当然だと思うのだが、フィレンツェ人の中に、素晴らしき我が町に貢献したいと思う有志はおらんのか?と寂しくなるのも事実である。
ファザードミケランジェロ案
これがミケランジェロ設計のファザード。
白い大理石でルネッサンス様式の大変美しいものである。実現できるのであろうか。
フィレンツェ人の中でも、資金さえ調達できればもちろん賛成と市長に同調する派と、今のままでも十分美しいし、これがサン・ロレンツォ教会であるとファザード反対の現状維持派に分かれる。
個人的には、賛成である。
新しくファザードをデザインするならば反対だが、ミケランジェロのファザードができるなんて、
歴史の歯車が音を建てて動き出すようではないか。わくわくする出来事である。
皆さんは、どう思いますか?
レンツィ
さっそく、風刺画が登場。ミケランジェロと思いきや、顔は市長レンツィ氏のものである。
背景には、サン・ロレンツォ教会が。ファザードの半分がミケランジェロのもの、半分が未完成の現状のもの。フィ・レンツィなんて揶揄されてはいるものの、レンツィ氏にとってはうれしい言葉ではないか。

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