ミケランジェロの磔刑像@サント・スピリト教会

ミケランジェロの磔刑木像

火曜日に、サント・スピリト教会で『ミケランジェロの磔刑木像』の新しい展示についてメディア発表会があったので、参加してきた。

この磔刑像は、ミケランジェロが18歳の時の作品と言われている。当初はサント・スピリト教会の主祭壇に飾られていたのだが、時代遅れということで17世紀初頭に現在のチボリオ(聖体用祭壇)が取って代わり、十字架像は取り外された。

長い間存在が忘れ去られていたが、ドイツの研究者リスナーがトスカーナの十字架について調査していた際、1962年にサント・スピリト教会で見つけた十字架像がヴァザーリが言及したミケランジェロのものではないかと発表した。

1963年に最初の修復、1980年に2度目の修復を終えて、2000年までボナローティ博物館所蔵された。2009年にはサント・スピリト教会にようやく戻ってきたが、展示する場所が決まらず。とりあえず教会内の聖具室の中心に作った祭壇の上に置かれたが、それから聖具室の一角にある礼拝堂に移された。

と、17世紀初めから色々と置き場が変わった十字架像だが、以後は、おそらく今の場所に落ち着くことになるのではないか、ということだ。

ミケランジェロの磔刑木像

新しい場所と言っても、以前と同じ教会左側にある聖具室である。しかし、礼拝堂内ではなく、聖具室の真ん中に。この聖具室は、十字架が作られたと時を同じくして、メディチ家の偉大なるロレンツォの依頼でジュリアーノ・ダ・サンガッロによって造られた美しいルネッサンス様式である。故に、ミケランジェロの十字架にとても合う。

ミケランジェロ

祈るために生まれた作品。この美しさは、まさにそのためにあるのかもしれない。

ミケランジェロの十字架

そして、360度から見られるために作られた作品である。新しい展示場所は、それを可能にしているところが素晴らしい。

サントスピリト教会

以前は、教会内の左側の扉から聖具室へ行くことができた。しかし、今後は聖具室見学は有料となる。3ユーロだけどね。(教会からも丸窓を通して間接的に見ることができるが・・・)

そして、入り口も教会のものとは異なる。3つの扉がある教会の正面の左側にある扉(写真の左側のぽこっと突き出た一角の扉)が入り口である。

聖具室の開館時間は、10時から19時30分(サマータイム以外は18時30分)

教会は10時から12時30分まで、16時から19時30分までとお昼には閉まるが(しかも、結構早くに追い出される)、嬉しいことに聖具室は昼休み無し

回廊

入り口の扉を開けると、16世紀にジュリオ・パリージにより設計された回廊にがある。

鐘楼

まずは回廊をゆっくりと一周する。

サント・スピリト教会にはアゴスティーノ派の修道院が隣接している。かつては神学者はもちろんのこと、多くの人文主義者たちが集まったこの修道院も、今では修道士は3名しかいらっしゃらないそうだ。

フレスコ画

回廊は壁に埋められた墓標があることから『死者の回廊』と呼ばれ、17世紀のフィレンツェの芸術家たちによって聖アゴスティーノの生涯が描かれている。

回廊に面した食堂は必見である。1597年にベルナルディーノ・ポチェッティによりキリストの食事をテーマに描かれたフレスコ画が見事である。
『カナの饗宴』『最後の晩餐』『エマウスの晩餐』が1つの面に描かれている。

最後の晩餐

3つの食事のフレスコ画の真ん中には、最後の晩餐。この時代になると最後の晩餐も賑やかである。上から覗いちゃたりしているのもお茶目。

エマウスの晩餐

壁の左手には、エマウスの晩餐。いやーん、キリストの両手両足、穴が開いてるやーん!これ、これ、これよ、キリストは!って指差してる緑の服のウェイターがいい。

壁の右手には、これまた賑やかな『カナの饗宴』がある。これらの3つの食事シーンは同じ面に描かれているが、前面にいる人々が時間と空間を超えて行き来しそうな迫力である。

回廊を見終わると、階段を上り、聖具室へ続くのである。

とても見ごたえがありますので、サント・スピリト教会も、ぜひ、フィレンツェ観光に加えてくださいませ。

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