- 冬のボルゲリ3軒訪問
- ワイナリー「グラッタマッコ」
- ワイナリー「レ・マッキオーレ」
- ワイナリー「ジョヴァンニ・キアッピーニ」
ワイナリー「ジョヴァンニ・キアッピーニ」
この日の最後に訪れたのが『ジョヴァンニ・キアッピーニ』。代々農家の一家だが、この土地でのワイン造りは私の代からとジョヴァンニさんが説明してくれた。
数年前までは小さな味気ない醸造施設であったが、最近、新しい施設に生まれ変わった。ミニマリズム建築というのか、なかなかにスタイリッシュである。ボルゲリは新しい地区だけに、石壁と梁見せ天井のトスカーナ伝統的な造りというよりは、モダンなスタイルのワイナリーが多い。
ここも当然ながら、フランス製オーク材の小樽が並ぶ。それぞれのワイナリーにて、小樽に書かれた暗号は生産地や焼き加減、樽の厚さなどであることを教えてくれて勉強になる。
カヴェルネ・ソーヴィニヨンとメルロー配合のグアド・デ・ジェモリ。最初の1本は2000年。そして翌年の2001年はイタリアソムリエ協会による評価でボルゲリで2位となる。2009年は100点満点中、100点を受賞するという快進撃を続けるワインなのである。最新のものからラベルが新しくなった。
ヴェルメンティーノはそれほど私好みの品種ではない。しかし、ボルゲリで造られるヴェルメンティーノの幾つかはいい感じである。ジョヴァンニさんの白ワインは、面白くて美味しいと思った1本である。青リンゴや西洋サンザシ(白い小さな花)の香りが良い。冬というのに、最近、白やロゼにはまっている私。
最高の笑顔のジョヴァンニさん。いつもは娘さんのマルティーナさんが案内して下さるのだが、本日はお父さんが時間を割いてくださり感謝。グラスが空くと次々に注いで下さる気前の良さ、ご自身のワインへの愛がいっぱいのジョヴァンニさんであった。オルネッライアやレ・マッキオーレと有名どころに囲まれている畑という運の良さだけではなく、そこに多大なる手間と情熱が注がれて生まれるワインたち。農家ならではの暖かい大地の力強さが感じられる、それでいてエレガントなジョヴァンニさんらしいワインである。モンタルチーノでいうと、ジュリオ・サルヴィオーニおじさんみたいな・・・。
ボルゲリの大手のワイナリーはさすがとしか言いようがないけれど、小規模のワイナリーはそれぞれに特徴があって非常に面白い。
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