11月ポッジョ・ディ・ソット訪問

ポッジョ・ディ・ソットのブルネッロ 2018年

ポッジョ・ディ・ソット駐車場

11月初旬に、リピーターのお客様をブルネッロ ワイナリーツアーへご案内した。嬉しい再会を果たし、リクエストのワイナリーの一つである「ポッジョ・ディ・ソット」へ。

トスカーナ州で大雨のため浸水被害が起きた翌々日のご案内だったので少々心配したが、有り難いことに青空がみえた。太陽は出たが風が強い日で、ワイナリーの駐車場の糸杉の木が斜めに傾いていた。

カステルヌォーヴォ・デッラバーテ

ワイナリーのテラスから見えるのは、小さな村落カステルヌォーヴォ・デッラバーテだ。かつては丘の下に建つロマネスク様式のサンタンティモ修道院が所有していた土地である。デッラバーテ、修道院長のという名前がその名残を物語っている。

ポッジョ・ディ・ソットからの眺め

正面にオルチャ渓谷が流れる雄大な田園風景が広がる。ここからの景色は、光の当たり具合で、まるで天国かと思えるほどの美しさを見せる時がある。この日は、そんな時の一つだった。

ポッジョ・ディ・ソットの樽

ポッジョ・ディ・ソットは創業からずっと、大樽のみを使った伝統的な造り手である。

ポッジョ・ディ・ソットのブルネッロ 2022年予定

こちらは2022年のブルネッロ になる予定のワインが眠る樽。私たちが飲めるのは、まだ3年は待たねばならない。2022年は、そこそこの力強さと酸味もある年なので楽しみである。

ポッジョ・ディ・ソットのボトル

試飲したのは、2020年のロッソ・ディ・モンタルチーノと2018年のブルネッロ ・ディ・モンタルチーノ。

2018年は、全体的に重みに欠けた繊細な味の年だと言われてきた。そう言った意味では、期待値は低買った。しかし、モンタルチーノの特に南側の地区は違う。

ポッジョ・ディ・ソットのワイン

右がブルネッロ 。色素も柔らかいのがわかる。涼しい年は飲み頃が早まるので、少し前から僅かに濡れた土の匂いがしてたのだが、果実味に加えてミネラルを感じ、深さが増した。素晴らしい。2018年は、リゼルヴァも造るそうで、ワイナリーにとって出来の良い年だったのだ。

その証拠に、世界的に定評のある雑誌「ワインエンスージアスト」の世界のワイン2023年のベスト100本の第一位に選ばれた。

2018年のブルネッロ といえば、同じ南側の(ポッジョは正確には南東)ワイナリー「アルジャーノ」が雑誌「ワインスペクテータ」による世界のワイン2023年のベスト100本の一位に輝いている。

このように、実のところ、2018年は決して侮れないヴィンテージなのだ。

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