5月中旬オルチャ渓谷とサンタンティモ修道院

オルチャ渓谷とサンタンティモ修道院

オルチャ渓谷のトスカーナの糸杉

爽やかな季節のオルチャ渓谷は、ため息がでるほど美しい。前日の雨で洗われた緑が目に眩しい。

ここ10年程、5月の初旬は天気が崩れやすく中旬になると落ち着いてくるという塩梅だったが、今年は5月中旬になっても雨が多く、ぐずぐずした天候が続いた。しかしながら、ツアーの日は運よく快晴となった。

オルチャ渓谷の大地

雲がゆるやかに広がる日、オルチャの大地にはダイナミックな影が生まれる。これは都会に住んでいると出会うことが出ない風景だ。

光と影、風の流れ、雲の形などという自然のアート作品は、その日の運次第ではあるものの、どんな姿も美しい。

糸杉とオルチャ渓谷

背比べするように並ぶ糸杉が、額ぶちとなるこの景色が大好き。なかなかの人気スポットなので、順番を待ちながらの撮影となることがあるが、私の中で必須のスポットだ。写真から爽やかさが届けばいいな。

ピンクの薔薇

5月は薔薇の季節でもある。これはピエール・ド・ロンサールだろうか?石造りの建物が可憐なピンクの薔薇にぴったりだ。

Mignonne, allons voir si la rose / 可憐な人よ、薔薇はいま咲いているだろうか

という冒頭で始まるフランスの詩人ロンサールの詩は、若さや美しさのはかなさを謳っている。それは、ひいては限りある人生を愉しもうという呼びかけでもある。だからこそ、多くの方に美しいトスカーナを味わっていただきたいと思う。

トスカーナの通り

風に揺れる緑が美しい、私の大好きな通り。青空、白い雲、石畳、蔦、オリーブの枝、街灯・・・これは計算された美なのか?それとも偶然の産物なのか?

イタリアの街角では、時折、このように美意識の行き届いた空間にふと出会うことがある。これが、この国の魅力の一つとなる。

サンクイリコドルチャのドゥオモ

巡礼の町のドゥオモは、ロマネスク様式のどっしりとした貫禄がある。時間を刻んだようなトラヴァーチンの白が、そこにそっと優しさを添える。これもまた見事な角度で建っており、本当に絵になる教会なのだ。

サンタンティモ修道院全景

この日は、オルチャ渓谷ツアーをアレンジしてサンタンティモ修道院を追加した。モンタルチーノの村から車を走らせしばらく行くと、 葡萄畑とオリーブ林の間から姿を現す修道院。教会の鐘楼を超えようとしている糸杉から、悠久の時の流れを感じる。

サンタンティモ修道院の入り口

グレゴリオ聖歌が流れる堂内をぐるりと一周して、ショップで石鹸やハンドクリームを購入。私はロバのミルクのハンドクリームが気に入っている。

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