復活祭のお菓子・スキアッチャータ

モンタルチーノの復活祭のお菓子とは?

復活祭まで、あと3週間ほど。復活祭のお菓子といえば、卵型のチョコレート。それかコロンバ。それらに加えて、今年、別のお菓子が存在することに気づいた。
その名も『Schiacciata di Pasqua/復活祭のスキアッチャータ』
フィレンツェでは、スキアッチャータとはフォッカッチャである。フィレンツェでカーニバルの時期に食べるお菓子のスキアッチャータならば『フレンツェ風スキアッチャータ』だ。

件の『復活祭のスキアッチャータ』は、想像とは異なるもの。フレンツェ風とは異なり、コロンバとも異なる。とはいえ、どっかで見たことある形をしている。

モンタルチーノの復活祭のお菓子
こーんな感じ。あれ?これ?クリスマスに食べませんか?って思うのだが、れっきとしたこの時期のお菓子である。

モンタルチーノの復活祭のお菓子スキアッチャータ
切ってみましょう。ふむ。切っても、クリスマスのアレに限りなく近い。しかし、よく見ると、生地が黄色い。そう。なぜなら、卵がふんだんに使われているから!

春になると大量に生産される卵。しかし復活祭前の四旬節の断食期間は卵の黄身は食べれない。そこで、復活祭の時期に余った卵を大量に使用することができるレシピが生まれたのだそうだ。19世紀の話である。
スキアッチャータと呼ばれるのは、スキアッチャーレ・押し潰すという動詞からだが、たくさんの卵をスキアッチャーレしたものということからこの名がついた。
シエナ県の特産と聞いたが(ピサ風というのもあるから、ピサにもあるのだろう)、フィレンツェではあまり見ないお菓子である。

早速、食べてみる。柔らかく上品な味である。ちょっぴり卵ボーロを思い出す。アニス入りが普通みたいだが、子供達が嫌がるといけないのでアニスなしを選んだので、さらに卵の味がしたのであろう。私は好きなお菓子だが、旦那はイマイチ・・・。『中にクリームが入ってないとパサパサしすぎ』と辛口の上に息子が『スポンジボブみたい。』と重ねてきた。まぁ、黄色いからね・・・。
私はこのお菓子を、偶然、モンタルチーノのお菓子屋で見つけた。

お菓子屋
Pasticceria Scheggi
Via Bordini 9, Montalcino

 

お菓子屋店内
ここのお店に入ったのは、ブルネッロワイナリーのカプリーリが生産するモンタルチーノの甘口デザートワイン『モスカデッロ・ディ・モンタルチーノ』を入れたパンを、このお店が販売しているとワイナリーから聞いたので。写真の左は、甘口デザートワイン入りの『パンブリアーコ』酔っ払いパン15ユーロ。右が『スキアッチャータ・ディ・パスクワ』復活祭のスキアッチャータ8ユーロ。
お値段と味は比例するか?うーん、若干高い気がするが、最近はなんでも高いイタリアなので、このお店の手作りと思うとこんなものか。
このお菓子は、モスカデッロ・ディ・モンタルチーノと合わせるといいのーん!

 

甘口デザートワイン
幸せ。
そいでもって、モンタルチーノの景色を思い浮かべながら食後にマッタリすると、さらにグッー!

 


春のモンタルチーノへお越しやす。

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