7月のドロミティ、絶景キャンプ
夏のドロミティ山脈でキャンプをした。
ドロミティ山脈の美しい村々は、鳥の囀りに心が響き、道ですれ違う人々と自然に挨拶を交わす、安心して穏やかに過ごせる場所だ。家のテラスやベランダにあふれる花も、山の湧水が流れる水飲み場も、どれも目にするたび心が喜ぶ美しさにあふれている。
5年以上ぶりのキャンプは、暑さの中、設営するだけで異常にくたびれてしまい、さすがに歳を感じた。その上、初日の夜中に雨が降りだし、強風が吹くわテントが雨漏りしだすわで泣きそうになったけれど、2日目から天気が回復して助かった。
食いしん坊な私の散歩の楽しみは、野の果実である。この日は野苺を発見!衛生面への心配がちらりと頭をよぎるけれど、野苺の魅力には叶わない。ワインの香りに野苺あるよねぇと思いながら、摘まんでは歩きを繰り返す。
マウンテンバイクで絵に描いたようなアルプスの村々を巡った。教会の鐘楼が特徴的だ。
頑張って歩いた後は、山小屋でポレンタとキノコソースをいただた。あまり惹かれる見た目ではないけれど、味は申し分なし。一度、素敵な山小屋で期待して食べたポレンタが塩辛すぎてがっかりしたことがあり、それ以来、山小屋での食事は避けていたが、これにはご機嫌である。美しい景色で食べる食事の評価は、星がいくつあっても足らない。
テントでの夕食に備えて、チーズを買い揃えた。売られているのは主に牛乳製のチーズだが、香りの強いものから、口どけの柔らかなものまで、さまざまな種類が並ぶのを見るとチーズ好きの私はわくわくする。料理は不得意なので、休暇中までいかなる食事でも準備することを避けたいけれど、キャンプの場合、それが許される。外で食べることのなんと気持ち良いことか!
ヴェネト州にいるので地元のワインを、ということでプロセッコ。しかも珍しく非発泡性!洋ナシと白い花の香りで、グレラ品種の特徴が分かりやすい。プロセッコは発泡しているほうが好みだけれど。
白樺の林の下に佇むと、ふと、瑞々しい恋愛が綴られたロシア文学の物語に迷い込んだようだ。短き夏の光が木漏れ日となって揺れ、そよ風と花の香りが心を満たす。
数日後、娘が犬を連れてやってきた。たくさん歩けるだろうか?と心配になりながらも、うれしそうな顔を見ると一緒に過ごせて良かったと思う。
ここは比較的緩やかな道が続くサンペッレグリーノ峠。途中で引き返せば楽に歩けるのだが、この先は坂が急になり、歩くのがぐっと大変になる。旦那とのドロミティ山脈の旅には、いつも必ずアドベンチャーが待っている。あと少し、頑張れと自分に言い聞かせ歩いていく先で、リュックに入れられた犬が、娘の背中から気楽そうに顔をのぞかせていた。
ドロミティ山脈は、本当におすすめ。
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