トラットリア「ボルディーノ」

バレンタインデーに、旦那と外食をした。夫婦の浪漫的な外食ではなく、所用で歴史地区に行かねばならなかったという理由からだ。そうしたら、たまたまこの日がバレンタインデーだったのである。

さぁ、出掛けようというときに、旦那が「後で美術館寄るん?」と聞いてきた。
「何で?一緒に来るん?入場料払って?」美術館なぞには興味のない旦那。おかしなことを聞くなと思い、尋ねると、「僕は行けへんけど、今日は女性タダやで!」と、さも重大発表のように威張って答えるではないか。
「タダって、バレンタインデーやから、カップルの一人がタダになるんやで!」
バレンタインの日に一人で行っても、何処にも、何にも、特典はないのである。バレンタインデーの意味をあまり把握していない旦那であった・・・。

ケーキ

バールのお菓子も恋人達仕様で、微笑ましい。町でハート型のチョコレートや薔薇の花束は数多く見かけたが、今年のバレンタインデーの夕食を提供した外食産業は、不景気のため例年に比べ30%減の収入だったという。その代わり、家での食事が増えたそうだ。

それでも、9歳になる娘のクラスでは数人の男の子が女の子にちょっとしたチョコレートをプレゼントしていた。うちの娘もハート型チョコをひとつ持って帰ってきた。1つ下の息子のクラスの男子諸君は幼いのでそんな雰囲気は全くなしである。

ボルディーノ

本日、選択したトラットリアは「ボルディーノ」住所: Via Stracciatella, 9r
ベッキオ橋をピッティ宮殿側へ渡って、サンタ・フェリチタ広場を奥に入った路地にある。ここは、この近所にお店を持っていた知り合いがずいぶん昔に教えてくれたトラットリアだ。店頭でメニューを見ながら入るべきかやめるべきかと悩んでいたら、お店から出てきたイタリア人ご夫婦が「味は保証する。私達はフィレンツェには住んでいないが、来るたびにここに寄る。お昼だったら値段も手頃だし」と勧めてくれる。「じゃ、値段と味が比例するってこと?(安い=美味しいけれどそれなりの味)」と尋ねると、即、そういう意味ではないと否定された。この会話で食指を動かされ、試してみることにした。

店内

満員だったので店内の様子の写真は避けたが、いい雰囲気だ。天井や壁には昔の道具が飾られている。

ランチメニュー

さて、昼食メニューを。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナとサラダで10ユーロ、またはプリモとセコンドで7ユーロ。旦那はビステッカを、私は「黒キャベツのミネストローネ」と「ボッリート(茹で肉)とカプレーゼ」を選んだ。メニューにも描かれているが、このお店のシンボルはクラッシック・カー。トラットリアを開業した方がレーサーだったようである。お店の入り口に当時の写真が掛けられている。

ビステッカ

旦那の注文したビステッカ。メニューにはフィレンツェ風ビステッカと謳っているが、これはフィレンツェ風ではあらず。10ユーロでは期待もしなかったが、普通の牛肉のステーキとして食べると、とても美味しい。欲を言えば、もう少しレアであると更に味わえたろう。それでも箸ならずフォークが進み、ふと、日本の焼肉を思い出させる味であった。

ミネストローネ

ミネストローネなので、あっさりと。黒キャベツのスープというと、よくまったりとしたスープが出てくるが、これはあくまでもミネストローネ。非常にいい味である。「セットで7ユーロだけど、こんな値段でもちゃんとダシとっているのかしら?出来合いのダシ(ブロード)では、この味はでないはず?」とよく考えると、セコンドのメニューにあるボッリートという茹で肉を作ったときの茹で汁があるので、これに違いない。故に、本格的なミネストローネである。
今年の冬は雨が多い。そのため、適度な乾燥を好む黒キャベツは一般のスーパーには出回らないほど出荷量が少ない。冬野菜の代表である黒キャベツを久しぶりに堪能できた。

ボッリート

肉と野菜の煮込みで、ボッリートと呼ばれる冬の一品。ピエモンテ州のものらしいが、ボッリート・トスカーノとも呼ばれ、トスカーナ料理です!と堂々と料理店のメニューに現れる。何の変哲もない茹で肉なのだから、イタリア中で食べられる一品かもしれないが、サルサ・ヴェルデとともに食べるボッリートは、やはりトスカーナの冬の定番と言えよう。
このボッリートには複雑さは残念ながらなかったけれど、それでも充分美味しくいただけた。これでお腹が、満腹とは違う意味でも満足していたので、カプレーゼが来なかったのは、代わりのポテトが添えられていたか、忘れられただけなのか、よくわからないが、良しとしよう。

デザート

デザートは品揃え豊富。これは別料金となるけれど、やっぱり頼めばよかったな、とちょっぴり後悔。

当然ながら、夜はメニューの選択枠も増え、値段も上がる。また試していないので何とも言えないが、お昼はお得で美味しいトラットリアである。

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