フィレンツェの大聖堂の日時計のスペクタクル
フィレンツェの花の聖母大聖堂で、夏至になると天文現象が観察できる。それは、天門学者パオロ・デル・ポッツォ・トスカネッリによって1475年に設置された日時計である。
大聖堂の丸屋根の上には、明り取りのランターンと呼ばれる小さな塔が設けられている。そのランターンに開けられた小さな穴から、夏至の頃には太陽の光が差し込み、大聖堂の床に光の像を映し出す仕組みになっている。暗室の原理を応用した仕組みである。この穴は地上約90メートルの高さにあるため、この装置は世界最大の日時計として知られている。
写真の明るい丸は太陽光によるものであり、その右側にある丸は夏至を示している。この光は左から右へとゆっくり移動する。12日の見学だったため、光は床の丸と完全には一致しなかったが、動いていく光を観察することは神秘的である。しかし同時に、これこそが科学の面白さでもある。
毎年、夏至が近づくと、この壮観なスペクタクルを見学できるのだ。残念ながら見学できる日が決められており、一般公開はなく予約制なのだ。今年は参加することができて、ルネサンス時代に生きた先人の偉業に驚くばかりである。
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