冬の定番「ボンボローニ」

冬になるとPasticceriaに「熱々のBomboloni、16時から販売」という紙が張られているのを見かける。出来たてのお菓子、Bomboloniが買えるのだ。
この時間になると、Pasticceriaは人でごった返す。みな、熱々のBomboloniがお目当てだ。
フィレンツェの冬は冷える。夕方になると、低い冬の太陽はすでに傾き、ますます寒さを増す。午後4時、夕食にはまだ早く、ちょっと小腹が空きだす時間だ。
子供たちも学校を終えるころ。そんなときに、出来立ての、熱々の、Bomboloniはこの季節にありがたい。
私は、お菓子に限ってはどんなものでも売っている限り、季節にお構いなく買っていた。しかし、イタリアに来てお菓子にも季節を感じるようになった。
たとえば、Bomboloniは寒い季節に食べるものというように。
Bomboloniボンボローニ(単数でBomboloneボンボローネ)というかわいらしい名前から、ちょっと洒落たお菓子を想像される方も多かろう。
ご存知の方も多かろうが、Bomboloniなるお菓子の写真をご覧あれ。
ボンボローニ
そう、オマー・シンプソンも大好きなただのクリーム入りドーナツなのだ♪
お義母さんに「あら、ここ出来立てのBomboloniが食べれるのね!食べる?」と初めて尋ねられたときは、何だろう?ととってもドキドキしたのを思い出す。
私はドーナツ大好きだから喜んで頂いたけれど、ちょっと期待外れでもあった。
それでも今となっては、寒い冬にはこのクリームたっぷり入った熱々Bomboloniが食べたくなる。
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