夕暮れのピサの斜塔に登る。
ピサのドゥオモと言えば、雪のように白い大理石が美しいのが特徴で、芝生と青空とのコントラストが大変印象的な建築群である。
先日、夕刻にピサを訪れ、斜塔に登る機会を得た。
現在、ピサの斜塔は18時閉館。今回の斜塔入場の予約時間が、16時30分。現在の日没時刻が、17時。
ピサの斜塔から眺める町並みはフィレンツェやシエナのそれには劣る。景色は劣るとはいえ、ピサの斜塔を登る醍醐味は『傾斜を感じながら登る』という行為にあるので、登る価値はあるのだが。しかし、白いドゥオモと洗礼堂を上から見るのは、やはり感激である。そして、日暮れ方はさらに印象的だ。
ピサが世界遺産である所以は、何も塔が傾いているからだけではなく、大聖堂と洗礼堂、墓地、そして斜塔が、共通したスタイルを維持した総合的な美しさにある。
夕闇が訪れた大聖堂が、堂内から漏れた灯りで幻想的な姿を表す。幽玄の美とでも言うのだろうか、想像以上に素晴らしい。
携帯カメラしか持っていなかたのが悔やまれる・・・。
夏時間も終わり、日が短くなり寂しさも感じるが、17時前後とそれほど遅くない時間で味わえる、いつもと表情の違うピサ。夕刻にピサへ訪れるのも、一興なり。
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