春の手前のモンタルチーノ

オルチャ渓谷モンタルチーノ村へ。

3月に入ってからも、雪が降ったイタリア。それでも、ようやく暦どおり春が来る気配で、一安心だ。

アーモンド
トスカーナで見るこの桜に似た花は、おそらくアーモンドであろう。ずっと桜と思っていたが、季節が早すぎる。アーモンドはトスカーナに春を告げる花。

アミアータ山
先日降り積もった雪が残るオルチャ渓谷は、今年ばかりはスキー場のように一面が雪に覆われた。

丘陵地
ぶどうやオリーブの木が心配だが、枯れるほどの被害はなかったようだ。かなり枝が折れたようだが・・・。

モンタルチーノ村
フィレンツェからシエナを通りオルチャ渓谷に入ると、まず訪れるのはモンタルチーノ。1361年に建設された威風堂々とした城塞が、私たちを迎える。中世には、5世紀もの間、フィレンツェとシエナ間で所有権争いが絶えなかった土地も、今ではオルチャ渓谷の緑の丘にのんびりと静まりかえっている。

ワインショップ
赤ワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産地であるモンタルチーノの町中には、ワインを売る店が並ぶ。

バール
1888年創業のカフェ。ブルネッロと同い歳。19世紀末のカフェといえば、コーヒーを飲むだけの場所ではなく、人々が集まり議論を交わす交流の場所でもあった。モンタルチーノでもリバティスタイルのこのカフェで人々が集まり、議論に花を咲かせたころだろう。

モンタルチーノ
毎年、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノをモチーフにしたパネルが市庁舎の壁に飾られる。フィアット社、ロベルト・カヴァッリ、プラダに混じって、今年は「美風」とかかれた「神の雫」の作者によるパネルが加えられた。(おばさんは関係ありません・・・。写真を撮ろうと思ったら、パネル下のベンチによっこらしょと腰をかけたので、一緒にパチリ!)

蜂蜜屋
モンタルチーノは、赤ワインのほかに蜂蜜の生産地でもあり、9月には「蜂蜜市」が城塞にて開催される。シチリアのパレルモだけで作られる枇杷の蜂蜜など、希少価値の高いものも含めてイタリア中からいろんな種類の蜂蜜が集められる。蜂蜜が大好きな私には、ひまわり、栗、ラヴェンダー、アカシア、ユーカリなど、いろんな種類の蜂蜜を見ているだけでも楽しくなってくる。もちろん「蜂蜜市」の時期のみならず、町には養蜂農家のお店がある。しかも、オルチャ渓谷はペコリーノ・チーズの産地。ペコリーノ・チーズと蜂蜜、そしてワイン。ぴったりすぎる組み合わせである。
 モンタルチーノ色々
モンタルチーノは小さな町だけれど、教会が多い。左上の写真、上下の道路の間の塀に扉がある。公衆トイレかと思いきや、とっても小さな魚屋さんだった。

小道
坂の町モンタルチーノは、南北を通るいくつかの大通りをつなぐ細い小路がいくつもある。絵になる小路はついつい写真を撮りたくなる。気づいたら、いつも同じスポットで写真を撮っている。カメラ初心者の私にとって、明暗がある小路を撮るのは、なかなか難しい。

モンタルチーノ遠景
なごり雪の下のモンタルチーノ。今日も静かに時が流れる。

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