イタリアの現状2021年初め

イタリアの現状2021年の問題。

今、イタリアは2つの問題に悩まされている。

1つは、昨年から続くコロナ禍。ワクチンが始まり、ようやく明るい未来が見えてきたか?と思いきや、今度はイギリスなどで新種が発覚しイタリアでも感染者が見つかった。

昨夜のテレビ番組で医師を交えた討論をまとめると以下の通りである。

ライン1

この新種の怖いところは、感染者と接触したものは80%の確率で感染するという感染率の高さと速さである。そんなコロナの勢いを断つ方法は、2つしかない。

それは、ロックダウンとワクチンである。

ワクチン接種が始まったイタリアだが、コロナ新種の感染速度を超える速さでワクチンを打たねばならない。それが出来ず、新種コロナが広がれば状況は振り出しに戻る。着々と接種を進めてはいるが、問題は現状ではワクチンが足りない。1月末から2月初旬に到着予定とされているアストラゼネカ社のワクチン待ちである。たとえワクチンが到着しても、さらなる問題はアストラゼネカ社のワクチンは7割の効能と効き目が低い。となると、やはり一番手っ取り早い策はロックダウンであろうとのこと。

ライン2

経済状況を鑑みると、昨年の春のような完全ロックダウンになることはできないが、明日発表される省令は3月5日まで緊急事態宣言が続く、軽いロックダウン状態となる。ロックダウン状態は、州ごとに赤、オレンジ、黄、白(!!人口の少ない村落対象)と制限が異なる。

イタリアの現状2021年初め

イタリア全土で

・22時から5時までの外出禁止(例外を除く)

・州外移動禁止(例外を除く)

・保育園から中学までは開校。

・高校の通学は50%(隔日通学とオンライン授業)
※各州の決定に従う。

・スキー場は2月15日

・ジム、プール、映画館は休館

赤色ゾーン

ロンバルディア州、シチリア州、ボルツァーノ自治権

・外出禁止(仕事、健康、必要以外で)

・開店しているのは、

食料品店、薬局、美容・理容院、タバコ屋、新聞雑誌販売店、クリーニング店(コインランドリー)、金物屋、眼鏡屋、花屋、本屋、文房具屋、情報システム関連店、子供服屋、おもちゃ屋、化粧品屋、葬儀屋、ガソリンスタンド

・バール・レストランは配達のみ

オレンジゾーン

ヴァル・ダオスタ州、ピエモンテ州、リグリア州、ヴェネト州、フリフリ・ヴェネツィア・ジュリア州、エミリア・ロマーニャ州、ラツィオ州、マルケ州、ウンブリア州、プーリア州、カラブリア州

・バール:テイクアウトのみで18時まで

・レストラン:テイクアウトのみで18時まで、18時〜22時まではテイクアウト

・外出時に証明書必要

黄色ゾーン

トスカーナ州、バジリカータ州、カンパニア州、モリーゼ州、トレント県、サルデーニャ州

・バール:通常営業18時まで

・レストラン:通常営業18時まで、18時以降はテイクアウト

・大型ショッピングセンターは週末閉店

・自由に外出可能

・美術館・博物館:月から金まで開館

・2月5日まで、州外移動禁止

・イタリア国籍のクルーズ船は限られた範囲で可能

コンテ首相ぬりえ

州ごとに対応するのは正しいと思うが、こう色がコロコロと変わってはよくわからなくなってくる。子供のお絵描きと揶揄されているのには苦笑する。

トスカーナ州は黄色ゾーンなので外出も自由が利くが、昨日の医師の話を聞いていると果たして外出しても大丈夫なのだろうか?と不安もある。しかし、経営者は我慢限界なのだ。今夜、1月15日金曜日、抗議運動Io apro dayとしてレストラン、ジム、プールを18時以降も開店する予定らしい。もちろんマスク、距離、22時以降外出禁止など遵守しての抗議である。どれほどの参加があるだろうか、興味深い。

経営者の気持ちは痛いほどわかるが、それでも今はぐっと我慢の時なのではなかろうか。これまた昨日のテレビ番組の受け売りだが、この国にはPazienteで溢れていると作家が語った言葉が印象的であった。

Paziente=患者・病人という言葉はギリシア語のpathos=強い感情の動きが語源で、強い感情の動きは痛みも含むので強い痛みを感じる人ということから。同時に、Pazienteは我慢も意味する。イタリアはコロナPazienteと経済Pazienteの二重のPazienteで苦しんでいる、と。

先が見えたと思ったものが霞んで見えなくなってしまったようで、ちょうど来週予報されている寒波がもたらす悪天候のように心も曇ってくるばかりである。

もう一つの問題は、次回に。

この記事をシェアする

Share on facebook
Facebook
Share on twitter
Twitter
Share on pinterest
Pinterest

関連記事