1月末のクロウタトリの日

今年も1月末のクロウタトリの日がやってきた。

1月29日30日31日は、イタリアでクロウタトリの日と呼ばれ、1年で最も寒い日の一つである。


クロウタトリは、読んで字のごとく、黒くていい声で鳴く鳥である。そして、黄色い嘴がお洒落な、丸っこくて可愛い鳥なのだ。
1年を通してイタリアに棲息しているが、1月末がなぜクロウタトリの日と呼ばれているのかというと、色々な説がある中でお気に入りの寓話をご紹介。

1月がまだ28日しかない時のことです。歌鳥は「お腹すいたな!寒い1月に食事を探しに行くのは辛いすぎ。ぴえん」と思いながらも巣から飛び出ていこうとすると、悪戯好きの1月がフッーと雪混じりの風を歌鳥に吹き付けました。何故なら1月は、雪のように白い羽根と黄色い嘴を持つ綺麗な歌鳥に嫉妬していたからです。
巣から出る度に吹く雪と風に辛い思いをした歌鳥は1月に「1月さんよ、もう少し短くなってくれないかね?」とお願いすることにしました。すると1月は答えました。「あきまへん。ワイは28日と決まってまんねん。」

メディチ家別荘カステッロ「アペニン山脈または1月」

1月は長くて厳しいと悟った歌鳥は、今年こそは寒い思いをしたくないと1月がくる前に食料をたっぷりと巣の中に用意しました。28日が終わり巣の外に出た歌鳥は1月にこう言いました。「あー、今年は巣の中でぬくぬくでしたよ!僕の黄色い嘴を凍らすことはできなくて残念でしたね!」

ルカ・デッラ・ロッビア「2月寓話」

これを聞いた1月は兄弟の2月の元へ行き「2月よ!弟よ!お前の3日間をワイに分けてくれへんか?」ずる賢い歌鳥に復讐したいと聞いて弟は「よっしゃ!兄さん、やったれ!」と3日間を1月に分けてあげます。
1月が終わったと思った歌鳥は喜んで外に出ると、まだとても寒いことにびっくりして暖を取ろうと煙突の中へ逃げ入りました。様子を見ながら3日ほど煙突の中で過ごした後、寒さがおさまったのでようやく外へ出ることができました。そしたら、なんと!真っ白だった羽根が真っ黒になっていました。
こうして1月は31日、2月は日が少なく、歌鳥は黒歌鳥となったのでした。

なんという意地悪な1月!2月も大概やで。クロウタトリの黄色い嘴に哀愁を感じるわ・・・。この3日が過ぎたら、少しは春の気配を感じることができるのだろうか?と思いつつも春はまだ先だとわかってはいる。1月の適度な寒さも必要だが、そろそろ冬に飽きて春を感じたくてウズウズしている私である。

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