春のフィレンツェ花市

2025年4月末フィレンツェ花市

フィレンツェ花市

毎年、4月末から51日までオルトクルトゥーラ公園にて開催される花市へ行ってきた。久しぶりに天気の良い1日だったこともあり、大勢の人で賑わっていた。会場には様々な種類の花が咲いて色彩豊かな波のように並んでいた。

レモンの苗木

フィレンツェといえばメディチ家、メディチ家といえば柑橘系。レモンやオレンジの果実が太陽に輝き、白い花が素晴らしい芳香を放っていた。

オルトクルトゥーラ公園

19世紀の申し子のようなガラスと鉄の建物は、この公園のシンボルの建物である。

蘇鉄の下、一面に置かれている緑は全てバジリコだ。これでどれほどのペスト・ジェノヴェーゼができるのだろうなどど考えながら眺めていた。

花市の様子

剪定道具店も出店していた。これは柄の長いハサミ。こういう風に切れますよと、見本で切った枝木付きで展示販売されているのが面白い。

フィレンツェ花市の水石

トスカーナには、1985年に創立された「趣味の盆栽と水石協会」なるものが存在する。今では欧州で盆栽にはさほど驚かないが、まさかフィレンツェで水石まで見れるとは!この石は葡萄畑でよく見るガレストロだろうか?祖父が盆栽と何よりも水石好きだったので、こんなところで出会うのは不思議な気がした。

フィレンツェ花市の薔薇

薔薇は花の主役である。薔薇の苗専門店の中でもローズ・バルニはその名が(おそらく日本にまで)広く知られている。一流の専門店の名に相応しく、立派な大振りの美しい薔薇が並ぶ。薔薇の持つ名前と花を見比べ、並んで色と香りを存分に楽しませていただいた。

小さな二輪車に購入した花をいっぱいに積んでいる人々を横目に、私は手ぶらで帰宅したが、いつか色々と購入したものである。

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