5月末のクレテセネージ
![クレテ・セネージの糸杉の道](https://www.easyfirenze.com/wp-content/uploads/2023/07/08-07-2023-6-min.jpg)
シエナの南に広がる、これぞトスカーナ!な風景が広がる丘陵地帯クレテ・セネージを5月末に訪れた。この地は春になると、丘陵地が緑色に染まる。
![クレテ・セネージの薊](https://www.easyfirenze.com/wp-content/uploads/2023/07/08-07-2023-7-min.jpg)
緑色の補色となる、見事な野生の薊の紫色がなんとも美しい。今年は涼しい春だったので、生き生きとした緑に花の開花時期が長続きして、トスカーナの野は百花繚乱であった。
![クレテ・セネージの茴香の花](https://www.easyfirenze.com/wp-content/uploads/2023/07/08-07-2023-3-min.jpg)
夏の到来を告げる花の一つに、茴香がある。夏の太陽を詰め込んだような元気な黄色は、私のお気に入りの色。
![クレテ・セネージの美しい景観](https://www.easyfirenze.com/wp-content/uploads/2023/07/08-07-2023-4-min.jpg)
「見晴らし場所」と名付けられた道路脇の路肩に車を停めて、丘陵地を見晴らす。曇り空が悔やまれるが、それはそれで雰囲気があって良い。左奥では、雨が降っているようだ。
どこまでも続くうねる海原のような丘陵地を前に、ずっと立ち止まっていたい。
![クレテ・セネージの並ぶ糸杉](https://www.easyfirenze.com/wp-content/uploads/2023/07/08-07-2023-1-min.jpg)
トスカーナの丘陵地に糸杉はつきもので、お行儀よく並ぶ様は絵になる。
5月末、小麦が少しずつ黄金色に変わろうとして、緑の差異のパッチワークが素晴らしい。
![クレテ・セネージの緑の丘陵地](https://www.easyfirenze.com/wp-content/uploads/2023/07/08-07-2023-8-min.jpg)
5月の初旬にこの地点に立ち寄った時は、一面の緑が綺麗で気持ちの良い景色だった。しかし今回はそれほど魅力的ではないと思ったところ、写真では色の変化がそれなりに面白くなり、自然の潜在能力に驚いた。
![クレテ・セネージの黄金色の麦畑](https://www.easyfirenze.com/wp-content/uploads/2023/07/08-07-2023-2-min.jpg)
6月になると、大地が全てこのような金色となる。教会の入り口で、時々見かける「月の仕事」の浮き彫りの6月は麦の刈り入れのモチーフが多いが、そんな季節がやってくるのだ。
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