ブルネッロ ・ディ・モンタルチーノワイナリー「タレンティ」
日本で飲んだのが凄く美味しかった!とのことで、ブルネッロ ・ディ・モンタルチーノのワイナリー「タレンティ」訪問のご希望を頂いたので、8月末、ワイナリーをご案内した。
私も「タレンティ」のワインは飲んだことはあっても、ワイナリー訪問は初めてだったので、ドキドキ。
ワイナリーでは、親日派のジョルジョさんが案内して下さった。まずは、畑から。
写真の畑はワイナリーの所有する中で最も古い樹齢のもので、この畑からの葡萄からは主にリゼルヴァを生産している。
畑はワイナリー周辺以外にも、少し離れたところにも所有しているので、最終的に土壌の異なる畑から収穫した葡萄を混ぜて、一つのブルネッロ ・ディ・モンタルチーノとなる。
庭では収穫の準備が整っていた。いつもは綺麗に仕舞ってある除梗破砕機が設置されている。さぁ、ワイナリーにとって最も忙しく、最も緊張する季節の始まりだ。
なんと運の良いことに!収穫されたばかりの葡萄がワイナリーに到着した!これはワイナリーの白ワインの葡萄である。
品種は何か?と尋ねると、マルヴァジア、シャルドネ、ゲヴェルツトラミネール、ヴィオニエなど、10種類。その中でも驚いたのが、トスカーナの内陸部では珍しいヴェルメンティーノやヴェルディッキオも混じっていること。
この白ワインの名前は感嘆を表す言葉「WOW!」。確かに、品種を聞いていると「WOW」を連発していた。
サンジョヴェーゼ品種も到着。ブルネッロ もサンジョヴェーゼ品種だが、こちらの葡萄はサンジョヴェーゼのロゼ用だ。ロゼは酸味も必要なので、赤にするよりも早めに収穫されるのだ。
美しいセラーである。このワイナリーは、伝統的な大樽のみならず、500リットルの樽も使用している。
本来は3種類のワインの試飲だが、この日は「タレンティ」ワインの愛好家のお客様だったので、普段の試飲にはない白ワインとロゼワインを特別に開栓して下さった。本当に感謝である。
10品種入っている白ワイン「WOW!」は興味深いワインである。香り、味から、それぞれの品種が順番に顔を出し、あ、この感じはこれだなと想像するのも勉強になる。試験的なワインなので今後、配合は変わっていくかも?という。今しか飲めない「WOW!」面白いから試して頂きたい。
「タレンティ」の白ワインもロゼも手頃な価格ながらも良質のワインだ。ラベルもカジュアルで、若者でも手軽に楽しめる目的で造られたそうだ。
そして、ここのワイナリーの主役は、ブルネッロ ・ディ・モンタルチーノ。ラベルも重みが感じられる。
タレンティのブルネッロ の良さは、飲みやすさだろう。サンジョヴェーゼらしい酸味も柔らかなタンニンもあって存在感はあるのだが、開栓直ぐでも楽しめる。もちろん、少し経つとさらに花開く。レストランには有難いブルネッロ なのではないだろうか。
基本のブルネッロ と単一畑のブルネッロ 、同じヴィンテージでも違いがわかり面白く、好き嫌いが分かれるところだ。
日本でも手に入るので、是非とも一度お試し下さい!
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