オリーブの園とオリーブオイル

ペルジーノ

ペルジーノ作『ゲッセマネの祈り』 ウフィツィ美術館所蔵

復活祭が近づくにつれて今日は何の日か?ということを整理しないとわからなくなってしまう。今日が最後の晩餐の日かと思ったら、ちゃうやん!昨日やーん!今日はイエスが十字架にかけられる日やで!Oh, Yes!

キリスト教徒でない私と名ばかりのキリスト教徒の旦那の我が家では、だからと言って何をする日でもないのだが・・・。

最後の晩餐からイエスが十字架に架けられるまでに、ゲッセマネの祈りという出来事がある。エルサレムの城壁外にある、ゲッセマネと呼ばれるオリーブ園で、イエスがペトロとヨハネ、ヤコブを連れて神に祈りを捧げたのだ。3人の弟子達はイエスから眠っちゃダメよと言われるが、上の絵画のように眠りに落ちてしまう。あかんって言われたのになんで寝てしまうねん!真面目な日本人やったら師に言われた通りにするで!なんて思ってしまうが、この行為には聖職者の方々がそれぞれの解釈をされている。

それはさておき、今も聖地のゲッセマネにはオリーブの木が8本植わっている。

ゲッセマネ

(News Cattoliche HPより写真拝借)

2009年から3年間、聖地管理局と共同でフィレンツェの団体とフィレンツェの隣町セスト・フィオレンティーノにあるナショナルリサーチカウンシルがゲッセマネのオリーブの木について調査を行った。

その結果、8本のオリーブの木は12世紀に植えられたと判明した。1本は1094年、もう1本は1164年と1198年。この時期に、この場所で何が起こったか?

第一回十字軍の時代である。

十字軍によって欧州からもたらされたオリーブか?と疑問が湧くが、残念ながらそれはないそうだ。しかし8回に及ぶ十字軍を見てきたオリーブの木である。

8本のオリーブは、すべて土着の品種。おそらく同じ雌の木から受粉したのではないかとのことだ。この母の木となるオリーブはもう存在しないが、8本の木よりもさらに古いものだったはず。もしかしたらこの木が、今から6千年前の出来事であるイエスのゲッセマネの祈りを聴いたオリーブだったのではないか?なんて、想像が膨らむが、これは誰にもわからない。

戦火をくぐり抜け何世紀にもわたって生き延びたゲッセマネのオリーブの木は今も健康で、2015年には実を収穫しオリーブオイルにしたそうだ。めっちゃ聖なる油!

『聖なる』度はゲッセマネに当然ながら負けてしまうが、フィレンツェもこの大地が産するオリーブオイルの美味しさでは負けてはいない。

先日、オリーブを育てていらっしゃるお客様をオリーブオイル農家にご案内した。その際に出会ったフィレンツェ近郊の農家2軒がとても印象に残った。

いずれも、ビオ農家であり、世界のコンクールで優勝しているだけあって、美味しさが違う。まさに、オリーブの実のジュース!そして面白いことに、単一品種も作っている。

2軒とも若者が経営しており、オリーブオイル作りへの情熱がすごい。彼らが作るオリーブオイルは、ポリフェノールが他のオリーブオイルより5倍高いと分析の結果が出ていると、まるで自分の子供のことを話すように嬉しそうなこと。単一品種ごとに、オリーブオイルの味がはっきりと違うのも面白い。これらは、丁寧に作っている証拠である。

30年前にワインブームがやってきたが、これからはオリーブオイルの時代だ!と熱く語ってくれた。

写真がないのが残念だが、是非、この2軒はツアーで紹介したいと思っている。本当に美味しいオリーブオイルを探していらっしゃる方、種類の違うオリーブオイルを試されたい方(単一品種だけでなく、同じ品種を混ぜたものでも柔らかい、辛めなど、味の違い)、是非、お問い合わせくださいませ。

最後は宣伝になってしまったが、フィレンツェにもこんなに頑張っているイタリア人がいるのかと嬉しくなったと同時に、是非、彼らのオリーブオイルを皆さまに味わってほしいと思う。

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オリーブオイルツアー

ツアー料金はお申込み人数で異なります。2名様以外の場合は、ツアーページをご覧いただくか、お問合せください。 別途、昼食代、施設訪問代が生じます。

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