新作オリーブオイル祭へ。
いつもツアーでお世話になる搾油所で新作エクストラヴァージン・オリーブオイル祭が開催されたので、家族でお邪魔した。採油所のあるレジェッロ地区はアルノの谷に位置し、朝方に霧がでることが多い。今日も道中は深い霧に包まれたが、レジェッロ市は標高約400mの高台にあるので霧に包まれた谷が眼下に広がる。搾油所は14世紀の威厳のある建物内にある。時とともに所有者が変わりはしたが、今はフィレンツェの一等地にも屋敷を持つ一家の所有である。
オリーブ林の所有者は割りと多いが、ワイナリーと違い採油所まで所有する者は数少ない。採油所は年1回稼動するのみなので、投資するには費用が馬鹿にならない。それで、周辺のオリーブ林所有者はみな、採油所に採集したオリーブを持ってきてそこで採油してもらう。繁忙期の今、日曜日にも関わらず次々とオリーブを山盛り積んだトラックが到着する。
機械の騒音もなかなか激しく、オリーブの実が運ばれ洗浄され、ペーストされ、分離され・・・と大忙しだ。(機械が行うのだけれど)
そして、最後にこの美しい翡翠色の液体が流れてくるのである!いい香りが部屋中に蔓延している。
各自が用意した容器に入れられるエクストラヴァージン・オリーブオイル。このオイルの所有者のおじさんは、2缶持参していたようだ。満面の笑みのおじさん。そうだろうなぁ。不作の昨年を乗り越え、今年はこんないいオリーブオイルが出来たのだもの!オリーブ林所有するのって、いいなぁ
オリーブオイル祭なので、ずらりと試食用のお皿が並べられ、おばさんたちがパンを焼き続けている。
わぉ!パンに浸した絞りたてのオリーブオイルを試食の瞬間 本当に美味しいオリーブオイルは、そのまま飲んでも油じゃなくフルーツを絞った味がする。たまらなく美味しゅうございます。
色々なサイズのオリーブオイルが売られており、今日は750mlを購入したけれど、次回は5ℓ購入予定。ラウデミオも販売している。
「祭」なので、オリーブオイル以外にも、その場で作られたクロッカンテと呼ばれる落花生やへーゼルナッツを蜂蜜と砂糖のキャラメルに絡めたお菓子や、チーズ、サラミなども。
外では、焼き栗♪これって、フィレンツェの街角だと少量なのに結構高くて驚くが、ここではおじさんが喉が詰まるほど一杯入れてくれて、とっても満足♪
焼き栗のおじさん、どうもありがとう!中に栗を入れた網目の容器を火の上でぐるぐる回して焼くのだけど、ぐるぐる自動回転にはトラクターが原動力になっていた。田舎って感じで、非常によろしい。
今回のお祭りはこの採油所が開催していたから、無料でね。食いしん坊の我が家は、全員すばらしい秋の味覚の恩恵にあずかりご機嫌な日曜日でございました。
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