夏のコルトーナにて

コルトーナ

坂の町コルトーナの高台から、広がるキアナ渓谷を見下ろし町中へ。黄色く染まるのは向日葵の畑。赤い瓦屋根に注がれる夏の日差しが眩しい。

糸杉

コルトーナの聖女が眠っている教会がある聖域と呼ばれる場所から、糸杉並木の石畳の坂を下る。容易には達することができぬのが、誠に聖域である。元気な蝉の声を聞きながら、麦藁帽子で陽を遮りながらゆっくりと歩く。

コルトーナ町

こう坂が多くてはここに住むご老人は大変だろうと思うが、日本はどこもバリアフリーであまりにも便利になりすぎて体が退化してしまうという看護師のお客様の話が思い出される。これほどの坂道に困ることも多いだろうが、世界第3位の長寿国イタリアの秘密はこんなところにもあるかも知れない。

コルトーナ街角

美しく飾られた街角は、どこも写真スポット。イタリアの田舎の通りでおじいちゃん達が椅子に座って談笑しているのを見かけるが、涼しい夕暮れにこんな通りでおしゃべりに花を咲かすのも気持ちいいだろうな。

コルトーナの町

鳥籠のこういう使い方も、いいな、いいな。イタリアの街角には、真似したいがいっぱい。

コルトーナフラアンジェリコ

コルトーナのお宝、ベアート・アンジェリコの祭壇画。聖母マリアの美しいお顔は、天使のようなと呼び名が付いたアンジェリコならではの柔らかさ。

コルトーナといえば、映画「トスカーナの休日」。主人公の作家が、「ブラマソーレ」と名付けられた空き家を旅の途中で購入し、廃墟のような家を修復する話で、その間に描かれた恋愛と人間ドラマは非常にアメリカンだが、笑いと涙と夢がある。コルトーナの郊外に建つ現存するブラマソーレは、ラベンダーの香りが漂う魅力的な邸宅である。

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