アルノ川の源流を求めて

アルノ川の源流を求めて散策へ。

全長241mのアルノ川は、トスカーナ東部のファルテローナ山 の標高1385mから源流を発し、フィレンツェ、ピサを横切りティレニア海に注ぐ。イタリアでは、ポー川を筆頭に5番目に流域面積が広い。
先日、家族でアルノ川の源流を求め、カセンティーノ山岳地域へハイキングをしに行った。
アルノ川沿いに、フィレンツェ東部はアレッツォ方面へ車で約1時間。
アルノ川の源流
ファルテローナ山麓の町、15世紀の画家Andrea del Castagnoの生家があるカスターニョを越え、カセンティーノ国立公園に着く。
森
日曜日なので、公園の広場から少し離れたところに車を駐車する。広場へ着くと、すでに昼食を終えたたくさんの家族が寛いでいた。
山へ行けば必ず見られる新鮮で冷たい水が湧き出る泉を見て、あ!アルノ川源泉??と思いきや、源流を見るにはこの地点から1時間30分ほど歩かねばならない。
BBQ
広場には小さいけれどバーベキューができる場所があるので、我々も持参した肉を焼きはじめた。緑のなかで食べる食事はおいしい。急に思い立って11時30ごろに家を出て、有り合わせの食料しか持ってこなかったのが悔やまれる。その昔、安いからと日本の100円均一でいくつも買ったビニールシートも忘れて・・・。
おなかもいっぱいになり休憩もしたところで、さて、Capo d’arnoと呼ばれるアルノ源流へ歩き始めた。
看板
小さい子供たちを連れての山登り。どこまで歩いてくれるのか、非常に不安。2年前に山登りへ行ったときは子供たちをずっと背中にしょっての山歩きで、それは過酷なものであった。しかし、子供たちは成長するもので、怪獣くんは最初ぐずったものの、がんばって歩いてくれた。
散策
かなりの山道だったのにもかかわらず、息子は「クリームパンダ」ちゃんになりきり、ジュリエッタは「メロンパンナ」ちゃん、私はカレーパンマンにならされて(ときにはバイキンマン、ときには食パンマンになり・・・)自分は強いと思い込んだ子供たちはどんどん歩いたのであった。
森の散策
この坂道、息子は半分すべりながら降りていった。なぜかしら日本語で「大変ね~、大変ね~」とつぶやきながら・・・。一緒に手をつないで歩いていた私も石ころに足をとられ息子とすべると、彼は大喜び。なんでや?
森の中
途中、Gorga Nera(黒い咽喉)と呼ばれる池がある。決して汚れているわけではないがその名のとおり黒い。ここには、ヨーロッパではめずらしいカエルの一種が生息しているのだそうだ。
道しるべ
残念ながら、出発して50分の地点、星空観測で有名なCrocicchieという場所で先に進むのを断念した。あと35分ほど歩くとCapo d’arnoへ着くのだが、すでに時刻は17時を回り、いくら日の沈むのが遅い夏場とはいえ子連れで無理をしても、とアルノ川源流を見るのは次回のお楽しみとなった。

よそから借りてきた写真でアルノ源流の様子を・・・。ダンテも「神曲」にてアルノ川源流のことを詠っている。

«Ed io: per mezza Toscana si spazia
un fiumicel che nasce in Falterona
e cento miglia di corso nol sazia »

ファルテローナに発してトスカーナの中部に広がる川がある。
百里を流れても流れて飽きることを知らない。


神曲・煉獄篇

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