ヴィンサント

ヴィンさんタイア
主にトスカーナ州とウンブリア州の甘口デザートワインは、『ヴィンサント』。
キアンティ地方のD.O.C.(原産地呼称)の場合は、マルヴァジア品種とトッレビアーノ品種の白葡萄を最低70%使用しなければならない。数ヶ月、写真のように乾燥させて、果汁を絞り小さな樽に入れ、最低3年の間、発酵・熟成させる。
ぶどう
9月から12月中旬までだろうか、この風景を見ることができるのは。いつ見ても、興味深い光景である。ヴィンサント用の葡萄を干す場所を、ヴィンサンタイアと呼ぶ。
干しぶどう
9月中旬に訪れたキアンティクラシコ地区のワイナリーのヴィンサンタイヤ。干したばかりなので葡萄もまだ水分があるのがわかる。これが、干し葡萄状態になっていくのである。
樽
右に見えるのが、ヴィンサント用の樽。500Lの大きさまで使用可能。オークであったり、栗の木であったりと、ワイナリーで異なる。
黒ぶどう
黒葡萄で造ったヴィン・サントをオッキオ・ディ・ペルニーチェと呼ぶ。ヤマウズラの目という名前が付いているのは、黒いヤマウズラの目の色からか。
ヴィンサント
食後のデザートワインとして、くるみ、ドライあんずや蜂蜜などの香りがして、そのまま飲んでも非常に美味しい。お菓子とともにもいける。特に、ビスコッティを10秒ぐらい浸していただくのがトスカーナの大人のデザートとして一般的に知られている。カスタードクリームのお菓子やアップルパイ、タルト、なんてのもいいと思う。ジェラートは、人それぞれ。合うという人もいれば、無効という意見も。ジェラートにかけても美味しいと思うが、ダメの真意は、口の中がジェラートで冷えてしまい本来のヴィン・サントの味を感じることができないという理由から。なるほど。いいヴィン・サントの場合は、味を殺す飲み方にしかならないというわけか。
ヴィンサント熟成
ヴィン・サントも、こだわりを持って造っているワイナリーがある。故に、ワイナリーによって味が異なる。甘口のところもあれば、辛口もある。個人的には、ほんのりと甘口で最後にすっきりと辛口になるヴィンサントが好き。
写真は、25年ほど熟成させたヴィン・サント。まったりとして、素晴らしい芳香である。熟成が長いヴィン・サントとしてはアヴィニョネージが有名だが、個人的にはトロッとし過ぎで一口でいいかなと思ってしまう。なーんて書いても、一口も飲めないお値段なのだが 写真は、モンテメルクーリオのヴィンサント。まったり加減がとても良い。日本に出ていにのが、残念である。
この時期にしか見ることのできないヴィンサンタイア。秋のワイナリー見学の特典です

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