10月末オルチャ渓谷
秋の晴天の1日、オルチャ渓谷へ。今年は季節が比較的に穏やかだったからか、想像以上に丘陵地に緑が見られた。
通りからのぞく路地に朝日が当たって、美しい。光の加減はその時々で変化するが、この日の路地は格別だった。
オルチャ渓谷はフランチジェナ街道と呼ばれるローマへ続く巡礼の道がある。ここからローマはまだまだ距離があるのだが、ローマへという看板を見て永遠の都に思いを馳せる。
天気もよろしいので、朝から地ビールをいただく。丁寧に造られたものは本当に美味しく、この日は私の好きな香草入りだったのでなおさら良かった。
オルチャ渓谷の村は、ちょっとした一画も絵になる。それは暖かい石の色のなせる技なのだろうか。
糸杉の背くらべ。糸杉は形も面白いが、常緑というのも良い。古代ローマの詩人オヴィディオの「変身物語」によると、エーゲ海に浮かぶケオス島の美少年キュパリッソスの生まれ変わりだとか・・・。
糸杉並木のくねくね道は、オルチャ渓谷のシンボルの一つ。ゆっくりと車が坂を降りて来た。まるで映画のワンシーンのよう。
私の大好きな広場の西洋菩提樹も、少しずつ色づき始めた。なんと美しい広場なのでしょう。
様々なかぼちゃと並んで、考えごとをしている猫が家の前に座っていた。置物のようで可愛い。もしかしたら一生懸命に写真を撮っている私たちをじっと我慢しているのかもしれない。
モンタルチーノの城塞から秋色に染まったオルチャ渓谷を眺める。丘陵地が一面の緑の絨毯となる春も素敵だが、秋のオルチャ渓谷も味がある。
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