オルチャ渓谷 草木萌動

2月オルチャ渓谷ツアーご案内。

2月オルチャ渓谷ツアー

オルチャ渓谷ツアーへ。今日はアレンジなしの基本ツアーで、オルチャ渓谷の4つの村を巡った。朝夕は冷えるが日中は太陽があれば暖かい。それでもまだ日陰を吹く風は冷たいと油断はできぬ季節である。

今日は一面の曇り空かと思っていたら、雲が青空と美しいコラボを見せてくれた。この時期はどうしても天候で美しさが左右されることもあるので、毎回ドキドキする。

サンクイリコドルチャ

サン・クイリコ・ドルチャは静かな村で、私のお気に入り。村を代表する教会が、なんと素晴らしいアングルで見えることか!教会が先か、通りが先か?こういう些細なことにもイタリア人の美的感覚に感心するのである。

ピエンツァ

世界遺産の村ピエンツァでは、オフシーズン、昼食時間、コロナウィルス騒動、全てが重なり誰もいない大通りを独り占め。

ピエンツァ広場

ピエンツァの大聖堂のファザードも美しいのだが、現在、大掛かりな屋根の修復中で残念ながらそれほど写真映えしないので、大聖堂から広場を。

ペコリーノチーズ

オルチャ渓谷、特にピエンツァはペコリーノチーズが特産品。ペコラ(雌羊)の乳から作ったチーズをペコリーノと呼ぶ。コロナウィルス騒動でアジア人を避けたい人がいる中で、快く迎えてくれたお店のお姉さん。後で道ですれ違うと「嫌な目にあってない?大丈夫?」と心配してくれた。ありがとう。だから、あなた達(家族経営)が作るチーズは美味しいんだね。

オルチャ渓谷の春

今の時節は七十二候で草木萌動(そうもくめばえいずる)というのだそうだ。最近気になりだした七十二候が語る季節は、まさにその通りでかつ美しくもある。今のオルチャ渓谷は、眠っていた状態から起こされて、でもまだお布団の中でもぞもぞしていると言った風だ。しかし最近は例年よりずっと暖かい、そしてグッと寒さが戻るので、お布団の中でもぞもぞしている時間を与えず飛び起こされたのに冷水かけられた的で困る。苦しんだり亡くなられた方がおられるのでコロナウィルスももちろん非常事態だが、本当に心配なのはこの気候の変化ではないかという意見も、さもありなんだ。

オルチャ渓谷丘陵

大草原の小さな家。この緑は小麦なので、これから成長していき、5月中頃で緑のピークを迎える。それからは黄金色となり、夏の太陽の下、大地は思い存分、輝くのである。

うねりを重ねてどこまでも広がる丘陵地。転がりたい衝動を堪えて。

オルチャ渓谷全景

糸杉は濃い緑、オリーブは銀色がかった緑、それぞれが役割分担。糸杉くーん、真っ直ぐ並んで!と注意しても、こっちの方が美しいからと言いたげに軽いカーブをかけてしまう。あぁ、愛すべきイタリア人気質よ!

モンティッキエッロ

オルチャ渓谷には幾つか小さな村々が点在する。皆一様に暖かい黄色に包まれた村なのだが、それぞれに個性がある。

モンタルチーノ

訪れる4つの小さな村で一番大きく、世界遺産ピエンツァと並び有名なのがモンタルチーノ。城塞があるからか、かっこいい村だという印象が残る。

モンタルチーノ街角

4つの小さな村で一番大きく、とはいえやっぱり小さいんです。かっこいい村、とはいえ長閑なんです。そして、ほっこりするのです。

ゆっくりとした時が流れるように感じるが、4つの村を見終わればもう1日の終わりが近づいていた。オルチャ渓谷という空間は、不思議な温かい時間が流れている。

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