ドッツァ

現代壁画の村ドッツァ

ドッツァの城塞

ボローニャから東へ1時間弱ほど車で走ると目的地ドッツァに到着する。13世紀の城塞都市が、現在では15世紀末に改築された城塞のみを残す。威厳ある姿に圧倒される。

現代壁画の村ドッツァ

ここは「イタリアの最も美しい村」の一つである。その証拠に、小雨の春先の日曜日、イタリア人団体観光客で小さな村が賑わっていた。

壁画の村ドッツァ

この村は現在、現代壁画の村として知られており、ご覧の通り、色彩豊かな楽しい絵が村の家々の壁を飾る。壁画で村興しの試みは、1965年に始まり、ドッツァ・ビエンナーレという2年に1度開催される美術展覧会として発展した。

ドッツァ「思考の根」

第1回目の開催から現在まで、約200人の芸術家が参加しているそうだ。

各壁画に題が付いているのだが、これは2005年のアルベルト・ザンボーニ氏の「思考の根」。家の窓枠と相性が良く、気に入った壁画の一つである。消えゆくような淡いタッチが特徴のザンボーニ氏はボローニャ生まれの画家である。

ドッツァの壁画切手

写真映えしそうな壁画であるが、若い方達には切手はあまりピンと来ないかもしれない。

葡萄畑をモチーフにした壁画も多い。なぜなら、この地区はロマーニャ・アルバーナという銘柄のアルバーナ品種から造った白ワイン(と甘口ワイン)の産地だからだ。

城塞の中にワインショップがあり、エミリア・ロマーニャ州のワインが購入できる。(試飲もできると思う)

ドッツァの壁画日本人

日本人のMisao Ono氏も1995年のビエーンナーレに参加されている。「おめでとう、凧」というようなタイトルが付いていたが、確かにお正月を彷彿とさせるコバルトグリーンの空の色が綺麗な絵だった。

2年に1度増えていく壁画が楽しみである。

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