アーモンドを使った郷土菓子(2)チャルダ

チャルダ

チャルダとはご覧の通り、神戸風月堂のゴーフルや炭酸せんべいに似た形をしている。15世紀のメディチ家のロレンツォ・イル・マニフィコも『チャルダ職人の歌』と題した詩を残しており、中世から存在するお菓子の一つである。

チャルダ焼き型
(IBC Multimediaから拝借)

写真がチャルダを焼く中世の道具である。鉄製の型を熱して、小麦粉と水の生地を薄く伸ばして焼いた。結婚式の際にはそれぞれの側に花婿と花嫁の家紋を入れたチャルダが振舞われた。もともと教会の聖体拝領の儀式で使われた酵母なしの薄っぺらいパンが進化してこのような美味なるお菓子となったという。

現在ではチャルダはジェラートのコーンぐらいでしかお目にかかれないが、モンテカティーニでは今も愛されているおやつである。

モンテカティーニのチャルダは、北ヨーロッパで作られるウエハースをアレンジしたものなので、ロレンツォ・デ・メディチも食べていた昔ながらのというものではないが、モンテカティーニでは幾つかのお店がチャルダを販売している。

ブリジディーノ (写真拝借・ブリジディーノ)

ちなみにモンテカティーニの近くの町ランポレッキオでは、チャルダに似たアニスが入ったブリジディーノというお菓子がある。16世紀に尼僧が儀式のためのホスチア(聖体)を作ろうとして、これまた偶然生まれたお菓子というような話が残る。

チャルダ店内

モンテカティーニのチャルダは、こんな感じで素敵な缶に入っている。お味は?というとほんのりアーモンド風味の優しい味である。最初はモンテカティーニも温泉の町なので炭酸せんべいに似た、美味しくはあるが特筆することはないお菓子と思ったのだが、これが意外な美味しさで嬉しい発見であった。風月堂のゴーフルとも異なる。しかし、ゴーフルのように2枚の間にクリームを入れても良いだろう。

午後の開店時間に行ったのだが、子供からお年寄りまで次々とお客が来て繁盛している。

チャルダお土産

お値段は、1枚1,2ユーロ。季節になると店内でジェラートも販売しており、ジェラートとともに食べるチャルダもきっと美味しいであろう。

この後、モンティカティーニ周辺で育った友人にここのお店の話をしたら『知ってる!私、そこのチャルダで育ったのよ』と、昔から地元でも人気のお菓子なのがよくわかった。

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