ニキ・ド・サンファルのタロットガーデン

ニキ・ド・サンファルのタロットガーデン観光情報。

タロットガーデンとは?

イタリアには美しい庭園が幾つか存在するが、南トスカーナにある『タロットガーデン』はその中でも異彩を放つ。

タロットガーデン

タロットガーデンとは、女性造形作家であるニキ・ド・サンファルにより造られた、タロットカードをモチーフとする造形公園である。

タロットガーデン2

色鮮やかで少し丸みを帯びた彫刻は、トスカーナの太陽を浴びて輝いている。

タロットガーデン3

羽の生えた女性?が、水差しの水をもう一つの水差しに入れ替えている。節制のカードである。

最初は、おお!巨大でカラフルな彫刻!でも、これを眺めるだけ?綺麗だけど・・・と思っていたら、中にも入ることができるのがわかり、さっそく中へ!

タロットガーデン女帝

これはタロットカードの女帝を表す彫刻。この中には、台所、寝室、居間などがある。ニキ・ド・サンファルはここで過ごしながら20年を費やして、この公園を造り上げたそうだ。

タロットガーデンの部屋

戦車がここに。
最初は、タロット好きな方とか子供にはいいよね~なんて、素敵と思いながらもちょっと冷めた目で見ていた。しかし、一面キラキラの中を歩いていると、だんだん楽しくなっきて、しばらくするとニキ・ド・サンファルの世界にどっぷりと浸かっていた。帰り際には、タロットなぞ出来もしないのにショップで売っているニキ・デザインのタロットカードが欲しくなってしまうほどに。

タロットガーデン柱

それはもう、本当に素敵!別世界に来たような、大人も子供心に帰ることができるワンダーランドという感じで、次に何が隠されているのかを探しながら歩きまわった。

タロットガーデンの柱の柄

柱も、一つ一つが面白い。

タロットガーデン通路

通路には、吊るされた男とか、女帝とか、タロットカードの言葉が英語、イタリア語、日本語まで!で書かれており、ニキ・ド・サンファルのサインもあった。
こんなに楽しく、不思議で、綺麗な公園を残してくれてありがとう、ニキ!
ビデオもよろしければご覧ください。こちらの方が雰囲気が伝わると思います。

ニキ・ド・サンファル 
Niki de Saint Phalle

ニキは本名をカトリーヌ・マリー=アニエス・ファル・ド・サン・ファルといい、1930年にアメリカ人の母とフランス人の父の間にうまれた芸術家だ。11歳の時に父から性的虐待を受け、23歳で神経衰弱で苦しみ総合失調症と診断された若かりし頃のニキは壮絶な経験を乗り越えるため絵を描くことを始める。絵筆や鉛筆、粘土を手にすると強い不安が消えたと後に語っている。 1960年代に射撃絵画(ティール)という衝撃的なパフォーマンスを行った。これは、絵具を入れた袋を石膏でキャンバスに固定し、離れた場所から銃で撃ち、流れた絵具が作品を成すというものでだった。 その後、女性をテーマにした作品に取り組み、「ナナ」シリーズは広く知られるものとなる。 ガウディから影響を受けたニキは、20年の歳月を費やし彫刻庭園タロットカードを完成させた。
ニキ・ド・サンファルのナナシリーズ

ビデオ

開館情報

行き方

フィレンツェから国鉄を利用して、Orbitelloへ。そこからタクシーまたはバスを利用します。
効率的に巡るには?
easyfirenze.comの専用車がお勧めです。海沿の村タラモーネと中世の小さな村カパルビオの2つの村とタロットガーデンを巡るトスカーナの海とタロットガーデンツアーで快適にお楽しみいただけます。

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