3月オルチャ渓谷とクレテ・セネージ
トスカーナでは、3月になると日差しが変わる。まだ風は冷たく、冬のコートを完全に手放すには勇気がいるが、光ははっきりと春のものになる。そんな折、クレテ・セネージとオルチャ渓谷の写真ツアーへご案内した。
トスカーナの野では、春から初夏にかけて一面の緑の絨毯が広がる。実のところ、12月中頃から想像よりも緑がまぶしい景色に出会うことができるのだが、3月中旬は間違いなく美しい。春の霞の中、花が咲きだすからだ。
ここは、トスカーナといえばこの場所というほどにインスタでも知られる風景だ。以前はもう少し近づくことができたのだが、あまりにもバズッたために大勢が押しかけて、今では柵ができてしまった。それでも充分、魅力的である。
クレテ・セネージをドライブしたら、次はオルチャ渓谷へ入っていく。オルチャ渓谷の始まりは、シンボルの糸杉から。雲がいい感じだ。
春の雨は、1日中降ることはない。しかし晴れていたと思ったら、雨雲がどこからともなくやってくる。雨は避けたいが、晴れと雨が交じり合った天候は神秘的である。もうね、このニュアンスを撮るには携帯の写真じゃダメなのね。一眼レフ、いや、肉眼ほど頼りになるものはない。目と心に焼きつけて置くしかない。
世界遺産のピエンツァは復活祭が近づくにつれ観光客が増えて少々慌ただしくなるが、今はまだ落ち着いて春の到来を享受できる。夢物語の中の村のようでいて、洗濯物がそこに暮らしがあることを教えてくれる。
この日はお客様とご一緒にシエナ県特産パスタのピチをいただきいた。うどん好きの私はこのパスタが大好き!軽い赤ワインが非常に合う。
ピエンツァの村からちょっと足を延ばして緑の中へ。少々歩かせてしまってお客様には申し訳なかったが、この1本道は本当に絵になるのだ。クレテ・セネージは野性味が残っている感じがする一方、同じ丘陵地の自然を目の前にしているのだがオルチャ渓谷は洗練されている。
移動のために車に乗ると雨が降り出した。とうとう来たかと思ったが、雨足は早く、すぐに通り過ぎていった。雨が残してくれたのは、空一面にかかった虹。なんとか一部、写真に捉えることができた。
見事な糸杉の並木道。中国の方がウェディングフォトを撮っていた。数年前からオルチャ渓谷は、彼らの人気のフォトスポットとなっているようだ。わかるよ、絵画のようだからね。
糸杉のあるトスカーナの風景を満喫していただき、フィレンツェへ。これから5月中旬まで、緑の絨毯が楽しめる。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、応援クリックお願い致します。




