ヴァザーリの回廊見学
ヴァザーリの回廊へ行くためにウフィツィ美術館を訪れた。オフシーズンの午後だったので、それほど混雑しておらず助かった。ヴァザーリの回廊のチケットは美術館込みの料金となり、美術館は2時間の滞在しかできない。さくっと観るなら2時間が妥当かもしれないが、想像以上に広いので2時間では少し物足りない気もする。
ヴァザーリの回廊は、2016年に閉鎖され、数年、開く開く詐欺が続いたが、2024年12月末にようやく再開した。以前は自画像コレクションが並んでいたが、現在はウフィツィ美術館とピッティ宮殿を結ぶ通路という原点に戻った。
いや、ホントにただの通路!これが18ユーロ?!と、入った途端、拍子抜けするかも知れない。
係員と一緒に移動して行くと、古代彫刻コレクションが並んだ通路が現れる。ここに来てようやく写真も少し映えるね。
回廊の醍醐味は、やはり窓から眺る景色である。この盗み見感がワクワクする。
ヴェッキオ橋の真ん中までやって来た。空を写したアルノ川がとても綺麗だった。
ヴァザーリの回廊には73の窓があるそうだが、この丸い形の窓が特徴的である。1565年にジョルジョ・ヴァザーリによって建築された空中回廊は、時の支配者メディチ家のコジモ1世の命による。これでコジモ1世は従者一人だけでも邸宅と仕事場を行き来でき、その上、誰にも見られず庶民の動向を観察できた。
長期間放置されたイタリアの現在の建設現場を思うと、ヴァザーリの回廊をたった5ヶ月で造ったというから驚きである。専制政治だから可能だったのだろう。息子の結婚式に合わせて神聖ローマ帝国皇帝の舅を驚かせたいというコジモ1世の企みというのもいじらしい。それでも息子はヴェネツィア女と浮気するけれど・・・。
ピッティ宮殿のボボリ庭園が出口となる。メディチ家のフィレンツェに思いを馳せながら異空間を感じられる1km弱の空中散策である。




