ボローニャのサン・ルカの聖母の聖地
ボローニャの南西の丘の上に「聖ルカの聖母の聖地」という聖堂がある。ここが聖地と呼ばれるのは、福音書記者の聖ルカが描いたと伝えられる聖母子の絵を収蔵するために造られた建物だからだ。

12世紀から教会が建てられ、その後何度も改築し、現存の建物は18世紀に建築されたバロック様式の曲線が美しい姿をしている。ボローニャらしい煉瓦色の聖堂は両翼が広がり、訪れる人々を歓迎してくれているようだ。

聖ルカが描いたというのは伝説だろうが、この絵に捧げられた信仰は本物である。それがしっかりと伝わってくる主祭壇は、見事なまでに豪華の限りを尽くしている。

堂内に飾られたドナート・クレティ作の「聖母マリアとボローニャの守護聖人たち」。右手下に、聖堂が造られたのと同じ時代となる18世紀のボローニャの町が見える。

ボローニャの中心地からこの教会まで、ポルティコ(柱廊・アーケード)の下を歩いて到達できる。さすが、ボローニャ!
町中のサラゴッツァの門から標高約300mの丘の上にあるサン・ルカ教会までは3,5キロに及ぶポルティコは666のアーチがある。不吉な数字で、しかもポルティコはうねる蛇に見て取れるが、これはちょうど無原罪のお宿りの聖母マリアが足元に踏みつける蛇(=悪)となるそうだ。

この日は聖堂まで車で行き帰りは徒歩で下りと、良い運動となった。美味しい食事を町中でいただくのにぴったりだ。
霧の朝だったので聖堂からの景色は楽しめなかったのが残念だった。次回はボローニャを眼下に望みたいものだ。
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