秋のキャンティ街道写真ツアー・村々

秋のキャンティ街道

インプルネータ
フィレンツェ近郊の町インプルネータの聖母マリア様教会。インプルネータと言えば、高品質な粘土質の土が採れるということでテラコッタ(素焼き)が有名である。そして、職人がテラコッタの容器に材料を入れて釜で煮たと言われる煮込み料理ぺポーゾでも知られる。ぺポーゾは、牛肉の筋肉を胡椒と一緒にキアンティワインで長時間煮込んだもの。赤ワインにぴったりの一品である。
教会内
福音記者ルカが描いた(と言われる)聖なるマリア様の絵を所蔵するこの教会は、マリア様崇拝の聖地である。主祭壇の両側にある2つの礼拝堂は、ルカ・デッラ・ロッビアによる、釉薬を塗ったテラコッタの装飾が美しい。左側(写真)は、聖なるマリア様の絵を蔵する聖マリア様の礼拝堂、右側は聖礼典の礼拝堂と呼ばれキリストが磔刑にかけられた十字架の破片が保存されている。メディチ家のコジモ三世が寄付した、礼拝堂の祭壇下部の銀製の装飾の豪華さにも圧倒される。
インプルネータのマリア様はフィレンツェにも縁が深い。飢饉や洪水、戦争、病気など災難が起こる度、インプルネータのマリア様はフィレンツェまで行進された。重大な行進のひとつに、コジモ三世の長男フェルディナンドの病気回復を願う1711年のものがある。メディチ家断絶を避けるためにもフィレンツェ中がマリア様に祈ったことであろう。このときの御礼が前述の銀製の飾りである。結局、願いは叶わず、フェルディナンドは1713年に亡くなり、23年後の1736年にその弟のジャン・ガストーネ死去でメディチ家は約400年の幕を閉じる。
オリーブ収穫
丘の上の小さな村モンテフィオラッレへ行く坂の途中、オリーブを採集している農家に遭遇。最近は枝や木を揺らす機械があるので、収穫の人数、時間、労力が短縮されたことであろう。
網の上にオリーブの実がいっぱい!踏まないように気をつけなければ・・・。
網に集めるオリーブ
網から集められたオリーブは一旦、こちらの棚へ乗せられ、大きな枝を取り除く。そして、黄色い箱へ。あちこちに箱が置かれているが、手元の3つが満杯に。
オリーブの実
見学していると、最初はほとんどが緑色の実だったが、次ぎは黒色の実。オリーブの木の品種が違うため、収穫時の熟し方が違う。こちらの農家では、3種類のオリーブ品種を混ぜて作るそうだ。
オリーブ収穫風景
ようやくモンテフィオラッレへ到着!
モンテフィオラッレ
久しぶりの訪問である。元々は城塞であったのが村へと移行したわけだが、村の唯一の道はぐるりと円状に回っており、城壁に沿って造られたのが伺える。ツアーで訪れる様々な小さな村でお客様に「とても小さいんですよ。」とまずはお伝えするが、その中でもモンテフィオラッレが一番小作りかも?!
村の中
小さいながらにも、一歩、中に入ると隅々まで魅力的だ。まさに、宝石のような村である。
石畳
独特の魅力は、この石畳が一役を買っているのだろうか。
モンテフィオラッレの家
それとも、灯り?植物?小物?アーチ?何をとっても、様になる。
オート三輪
何気なく停車された門外のオート三輪まで、絵になる。映画の撮影のよう!
秋のキャンティ街道
8年ほど前にこの村を初めて訪れたときから大好きな一角。目前には葡萄畑の田園風景が広がる、夢のようなテラスがたまらない。夕暮れ時に、ここでアペリティーボなんて、素敵贅沢♪
ハロウィーン
訪れた日は、ハローウィーン。最近イタリアでもこの日を祝うようになったので、この小さな村もまた、ハロウィーン仕様である。フィレンツェでもTrick or Treatで子供たちが家々を回るようになったが、いかんせんアパート住まいがほとんどなので、大勢の子供たちががやがや階段を駆け上がるのは如何なものかと思うのだが、年々、派手になっていく。今年は16歳の少年2人が飲み過ぎで救急病棟へ運ばれたし。でも、カーニバルとは違うおどろおどろした仮装は、実に魅力的ではある。
お店
いつ出来たのかな?キアンティ地方らしいワインなどの商品が並べられているお店。ここも当然、新作エクストラヴァージン・オリーブオイルが販売されいる。
枯葉
枯葉も、石畳によく似合う。コートが邪魔なくらい、暖かな陽光。
グレーヴェインキャンティ
次ぎは、グレーヴェ・イン・キアンティへ。今日は広場でマーケットが開催されていたので、アーケードの下を歩く。明後日に「死者の日」を控え、花屋にはお墓参り用の菊の花が溢れる。
ファロルリ
グレーヴェの老舗店「Falorni」。イタリアで一番歴史の古い精肉店だ。食事もできるようになり、様変わりしたなぁ。90年代ぐらいから、ワイン販売だけでなくワインを飲むこともできるようになったエノテカが増えた。パン屋がお菓子屋やバールを併設し、バールで食事もできるようになった。今度は精肉店の番ということらしい。ここで働いていたダリオ・チェッキーニ氏がお隣の村パンツァーノに精肉店、そしてSolo CicciaやMac Darioというお肉を楽しむレストランを開店し人気を博したのも、この流行の一環である。
フィレンツェ県のキアンティクラシコ地区も、なかなかに面白い村が点在する。

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ツアー料金はお申込み人数で異なります。2名様以外の場合は、ツアーページをご覧いただくか、お問合せください。
別途、昼食代が生じます。

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