世界遺産マントヴァとサッビオネータ
2008年に新しく世界遺産に指定されたサッビオネータとマントヴァを訪れます。
まずはランゴバルド式ルネッサンス建築様式が最も具現化された町・サッヴィオネータを訪れます。サッビオネータは、理想郷として、16世紀にマントヴァのゴンザーガ家の傍系に当たる公爵ヴェスパジアーノ・ゴンザーガ・コロンナの命により約35の年月を経て造られました。「小さなアテネ」と呼ばれるこの町は、六角形の城壁に囲まれ、ゴンザーガ公爵の住まいであり政治の中心であったドゥカーレ宮殿、フレスコ画が美しい庭園宮殿、ゴンザーガ家の霊廟であるベアータ・ヴェルジネ・インコロナータ教会、ヴィンチェンツォ・スカモッツィが設計した劇場などがあります。スカモッツィの劇場は、既存の建物を利用せずに造られた、現代ヨーロッパで最初の劇場です。
昼食は、マントヴァで自由に召し上がっていただきます。(ご希望でオススメのレストランにご案内しメニューをお手伝い致します。)マントヴァ料理は「君主のための料理であり、庶民の料理でもある」と言われています。庶民が食べる伝統的な料理に、ゴンザーガ侯が気に入るようなデリケートさを加えたものということです。マントヴァの名物は、かぼちゃのトルテッリに、リゾット・アッラ・ピロタ。ピロタ風リゾットというのは、米を脱穀する際に使うピラと呼ばれる乳鉢で、精米業者がピラ(乳鉢)で脱穀した米をすぐに料理したことからピロタ風と呼ばれるようになりました。普通のリゾットは違うゆで方で作るリゾットは、サルチッチャとパルミッジャーノでマントヴァ風に。または、スープ風トルテッリのスープがランブルスコワインであったり、煮込み肉をマントヴァ風のモスタルド(からしが入ったフルーツのシロップ煮)でと、マントヴァは食が豊富です。
食後はマントヴァを観光します。ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「リゴレット」の舞台としても有名です。マントヴァは、13世紀から16世紀にゴンザーガ家が領主として栄えます。ソルデッロ広場には、ゴンザーガ家の住居でもあった公爵宮殿があります。宮殿は、サン・ジョルジョ城、旧宮殿、新宮殿の3つの建物が其々、大小の中庭を挟んで廊下で繋がっています。マントヴァと言えば、ゴンザーガ家に嫁いだマントヴァ侯爵夫人イザベッラ・デスの存在も忘れてはなりません。彼女は、マントヴァの宮廷を芸術の宝庫として盛り上げた美の保護者でもありました。イザベッラ・デステの名は、文化・政治・科学とあらゆる分野で功績のあった世界中から選ばれた女性に与えられるイザベッラ・エステ賞として、現在も行き続けています。

500を超える部屋数を持つ建物を覆う全体の屋根をあわせると、欧州でヴァチカンの次に広いと言われる宮殿内にある数多くの部屋は素晴らしいフレスコ画で飾られ、ゴンザーガ候の宮廷画家として活躍したアンドレア・マンテーニャが遠近法とだまし絵を用いたフレスコ画で飾られた「夫婦の間」は必見です。特に「ソット・イン・ス」と呼ばれるイルージョン(だまし絵)の天井画は素晴らしく、だまし絵の最初の例と言われています。
レオン・バッティスタ・アルベルティにより1494年着工のサンタンドレア教会には、マンテニャーノの墓があります。ドゥカーレ宮殿を後にテ宮殿を訪れます。

テ離宮は、フランチェスコ2世・ゴンザーガとイザベッラ・デステの長男であるマントヴァ5代目侯爵(1代目公爵)フェデリコ2世がラファエッロの弟子ジュリオ・ロマーノに命じて建築させたマニエリスム様式の宮殿です。調和のとれたルネッサンス様式の次の時代に流行したマニエリズム様式はその奇抜さで訪問客を魅了します。壁一面に描かれたオリンポス山の神々と巨人族の戦いのフレスコ画は大変迫力があり、まるで戦いの音や巨人の叫びが聞こえてきそうです。
以上の全行程を、市認定ハイヤーNCC(運転手付き専用車)にてライセンスツアーガイドであるeasyfirenze.com代表市川朋子がご案内致します。
- ツアー出発時間8時、到着時間19時を予定しております。
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8:00 フィレンツェ発 10:30: サッビオネータ着(1時間30分) 12:00 サッビオネータ発 13:00 マントヴァ着(昼食時間を含めて、3時間30分) 16:30 マントヴァ発 19:00 フィレンツェ着 - ご宿泊先の玄関先まで送迎致します。お申し込みいただく際に、送迎先をご指定ください。
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- (ドライバーのみ)運転手付き車代が含まれます。
- (日本人ガイド付)運転手付き車代、日本人ツアーガイド代が含まれます。
- 昼食代、施設入場代は含みません。
- 1月1日、8月15日は割増料金となります。
2日以上ツアーをお申込みの場合は割増料金は生じません。 - 12月25日はツアーは実施されません。
- フィレンツェ歴史地区発着です。歴史地区以外の発着の場合はお問合せ下さい。
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