シエナでテーブルクロスを

イタリアは染色、絹、ウールなどの織物産業が、昔から盛んであった。
そのためか、観光地でもあちらこちらで織物のお店を見る。私はテーブルクロスが大好きだから、その手のお店を見つけると中に入って見学してしまう。ホントは購入したいけど・・・。

その中で、最近とっても心惹かれたお店がシエナにある。

シエナで紹介したいのは、1920年創業のエミリア・ロマーニャ州にある織物染色業者「Bertozzi」の商品を取り扱っているお店。


シエナテーブルクロス

店内の写真がまったく上手に撮れていないので染色の美しさが表現できていないのが残念だが、それはそれは素朴で美しい作品たちなのだ。商品ではなく、作品と表現が合う。

私のへぼい写真ではうまく伝わらないので、ご興味がおありの方はぜひBertozziのビデオをご覧いただきたい。言葉はわからなくとも、映像でどのように布が染められていくのかがわかる。(画面が現れるのに、ちょっぴり時間がかかります。)

ベルトッツィ

手彫りの木製型を布に置いて手や木づちで軽くたたいて模様をひとつひとつ染めていくのだ。色が重なる部分も一色ずつ型を置いていく。すべての工程が手作業で、これぞ職人技である。
日本の浴衣や手ぬぐいもこのように作られているのかしらん。

クロス

柄は、複数の色で染められたオリーブの実、柘榴、ラベンダーから、一色で染められた植物文様など、どれもこれも素敵だ。個人的には柘榴模様が好き。

絵画

Bertozziを代表する黄土色で染められた、ルネッサンス時代の画家パオロ・ヴェロネーゼの絵に描かれたテーブルクロスのモチーフを再現したものも、面白い。(写真の絵のテーブルクロスか?)

クロス黄色Bertozziが特徴とする色は、錆び色に近い黄土色。これは、古くなった武器の上に濡れた布を置いたら偶然、武器の錆が布を染めたというのがはじまりだそうだ。錆びた鉄、酢、小麦粉などが材料となり、いわゆるオーガニックで作られている。

染色された布は最後に水蒸気(だと思うのですが、よくわからんです)で色を落ち着かせる。
この美しい模様は、漂白剤を使っても色が褪せないという。

Bertozziの作品には、過去の伝統を伝えながらも、すべての工程で環境を考慮し、未来へ続くもの、未来を守るものを作って生きたい、というコンセプトが根底に流れる。

店内

テーブルクロスをはじめとし、パン置き、鍋つかみ、テーブルナプキン、布製の鞄など、商品の種類も豊富だ。

Bertozziの商品とともに販売されているオリーブの木を使った器たちも、Bertozziの商品にぴったりで購買欲をそそるのだ。オリーブの木を使った商品は、これまたイタリアの至るところで見かけるのだが、ここで見るオリーブの木の商品は特別に魅力的に見える。それは手のぬくもりが伝わるBertozziの作品が、自然の素材であるオリーブの木の商品と相性がいいためかもしれない。

赤いテーブルクロス

Bertozziの商品はすでに日本でも買えるようだが、イタリアで購入すると種類も豊富で、値段も半額近くのようだ。

お店入り口

シエナのお店の名前は「Il Casale」。大聖堂の洗礼堂からカンポ広場をつなぐ道 Via dei Pellegrini, 9にある。開店時間は、 10:00-19:30(日曜日は19:00まで)。

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