サンガルガーノ、シエナとサンジミニャーノツアー

アレンジツアー、サンガルガーノ、シエナとサンジミニャーノ。

モンテシエペ礼拝堂

屋根のない修道院で知られるサンガルガーノ。今日のお客様はタフコフスキーの映画「ノスタルジア」をご覧になってサンガルガーノ訪問を希望された。

まずは、ここが聖地になったきっかけを作った聖人ガルガーノの物語にとって大切な場所、丘の上にあるモンテシエペ礼拝堂から。

天井

聖ガルガーノが亡くなった翌年の1182年に建築が始まった円形をした礼拝堂。「これをじっと見て、動いて見えたら疲れている証拠」の絵になるような見事な円形の天井である。まだまだ行き当たりばったりの建築方法であったはずの12世紀に造られたなんて、すごい。

岩に刺さった剣

聖ガルガーノの物語を有名にしたのは、岩に刺さった剣。アーサー王は岩から剣を抜き取るが、聖ガルガーノは突き刺すのである。残念ながら、蛮行にあったために透明のカバー(クリアプレックス?)で囲まれているので写真がうまくいかんのだ。

剣

聖ガルガーノの剣モチーフが可愛い。

サンガルガーノ

丘の下に、屋根のない修道院サンガルガーノが建っている。この日は雨が降ってしまったが、映画の通りで、それはそれで雰囲気が出た。

サンガルガーノ内陣

パワースポットなんて言われる場所があるが、ここもその一つではないかと思う。一定の条件を満たす場所に修道院を建築するわけだが、物理的な条件以外にも光とか水とか自然の力が集まるような作りになっていて、それを私たちは微小ながらに感じるのかも。

サンガルガーノ内部

廃墟に植物、時の流れを感じさせる組み合わせ。入場料を徴収して管理している場所だから草が石の間からニョキニョキなんてことはないけれど、それでも砂利の床には少々の雑草やガラスがない窓からのぞく木々を見ると不思議な気分。

サンガルガーノ側廊

アーチが整列する様は本当に美しい。

長さ72m、柱間が8つの大きな教会であった。当時、シトー派がどれほどの力を持っていたかが窺われる。修道会だろうと、今の商売だろうと、繁盛するには共通点がある。シトー派は湿地帯開墾という他の人がしていなかったニッチな事業をはじめ、しかし街道と川があることが条件という先を見据えたものでもある。しかしながら、この修道院は100年ほど栄えたものの、1348年のペスト以降、衰退の道を進み、今に至る。

サンガルガーノ修道院跡
-11月3月 9:00−17:30
– 4月5月10月 9:00 −18:00
-6月9月 9:00 − 19:00
-7月8月 9:00 −20:00

入場料:3,5ユーロ(18歳以下、65歳以上、4人以上の家族は、3ユーロ)

モンテシエペ礼拝堂
9時から日没まで(日曜日の11時30分はミサ)
入場無料

臨時のイベント開催時は、休館となるのであしからず。

小雨のサンガルガーノから移動して、シエナへ。

シエナの街角

雨に濡れたしっとりした古都は、細い路地も美しく、のんびり散歩も楽しい。

シエナのドゥオモ

シエナのドゥオモ。ここからのアングルが好き!アーチがまるで額のようでとても絵になる。

ニコラピサーノ

ドゥオモ館内は素晴らしい作品が多く、有料となるのが頷ける。修復を終えたニコロ・ピサーノによる説教台。ジオラマ見てるみたいで、動物も人物も見飽きない。11月から2月までドゥオモは入場無料だが、ピッコローミニ図書館入場料として要2ユーロ。ゆえに、ドゥオモ入場料2ユーロ。ぜひ!
※ただし、12月25日から1月6日のクリスマスシーズンは、通常料金の5ユーロ。

シエナで昼食、街訪問を堪能したら、次はサンジミニャーノ。

サンジミニャーノ風景

この頃には太陽も出てきてくれた。サンキューだ!サンジミニャーノ周辺の田園風景は、御伽話の中のよう。こんな景色を見ながらサンジミニャーノの白ワイン、ヴェルナッチャを飲んでぼけーっと過ごせたら至福だな。加えてペコリーノチーズがあったら、そこはもう、天国。

サンジミニャーノ塔

広場でオーガニック市が開かれていた。

りんご

トスカーナ産のリンゴを販売する屋台近くに、こんな可愛い作品が!小鳥用?リス用?うちに庭があればなぁ。

サンジミニャーノグロッサの塔からの眺め

サンジミニャーノで最も高い鐘楼であるグロッサの塔へ登った。16時過ぎ。

サンジミニャーノグロッサの塔から

秋は夕暮れ。清少納言よ、その通り!彼女は先述のガルガーノの100年早く生きたけど、昔人の自然と向き合う感性は素晴らしい。

グロッサの塔
4月 -9月 10.00 – 19.30
10月 – 3月 11.00 – 17.30
12月25日 休館
1月1日  12.30 – 17.30
※最終入場時間は、閉館時間の30分前

入場料:9ユーロ(6歳から17歳、65歳以上は7ユーロ、6歳以下無料)

基本はシエナとサンジミニャーノのツアーですが、色々とアレンジ効きます。

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