カラヴァッジョの間@ウフィッツィ美術館

ウフィッツィ美術館の絵画の展示は、ここ数年続く館内の改築に伴い移動されることが多い。数日前にお披露目となったのは、「カラヴァッジョの間」。

ウフィッツィ美術館階段

ウフィッツィの階段は、シンデレラが降りてきそうな見ているだけなら素敵であるが、一つ一つの段が低いので登るのが辛い。絵画にたどり着くまでに疲れてしまうやん。

ウフィッツィ美術館コジモ1世

大好きなコジモ1世(コジイチ)に挨拶して。グタッとした羊が下がっている金羊毛騎士団のネックレスが素敵♪。金羊毛騎士団は現在もスペイン王が与える勲章として存在しているそうで、日本では明治天皇から現天皇までスペイン金羊毛勲章を受章しているっていうから驚き!天皇もコジイチと同じネックレスをお持ちなのかしら!

美術館の最後に位置する「カラヴァッジョの間」だけを見ようと出かけたのに、なかなかそうはいかず。でも、ようやく目的地に到着!

ウフィッツィ美術館カラヴァッジョの間

ワインレッドの部屋でございます。

ウフィッツィ美術館所蔵のカラヴァッジョは3作品「メドゥーサ」「イサクの犠牲」「バッカス」

新たに設けられた部屋は4つ。(と思っていたら、実は美術館通路の部屋も合わせて8つと数えるらしい)

ウフィッツィ美術館メドゥーサ

1つ目の部屋はカラヴァッジョの「メドゥーサ」を中心に、メドゥーサをモチーフとした絵や盾などが置かれている。ちょっと空洞感が拭えない。もうちょっと他の絵もあればなぁ。キーワードのメドゥーサが難しいのか?

ウフィッツィ美術館バッカス

2つ目の部屋が「バッカス」。食や植物に関する静物画とともに。

ウフィッツィ美術館静物画

右下のブロッコリーの左横にあるの、大根じゃね?ね?ね?違う?パルメッジャーノにトリュフ、ワイン!おいしそうな食卓の準備である。

カラヴァッジョに関してはこれで終わり。「イサクの犠牲」はミラノに出張中でそろそろ戻ってくるとのこと。戻ってきた時には、これらの4つの部屋ではなく、美術館の通路の部屋に飾られる予定らしい。4つの間は正確にはカラヴァッジョと17世紀の間になりますかね。

3つ目の部屋はカラヴァッジョの影響を受けた画家たち、カラヴァッジェスキの部屋。

ウフィツィ美術館ゲラルドダノッテ

オランダの画家ヘラルト・ファン・ホントホルストもカラヴァッジェスキである。(あー、フランドル方面の画家の名前の難しいこと!)闇の中に灯した蝋燭の光に照らされた人物が特徴である。このように夜の場面を描くのを得意としたことから、イタリアではゲラルド・デッレ・ノッティ/夜のゲラルドと呼ばれた。

彼の絵は前から展示されていたので存在は知っていたが、カラヴァッジェスキというだけでそれほどの注意を向けたことがなかった。しかし、今回の展示法でじっくりと鑑賞する気にさせてくれ、その素晴らしさに気づいた。

ウフィッツィ美術館カラッヴァジェスキ

光に照らされた人物のリアルさというか、写真を見ているようでもある。リアルなだけでなく、非常に生き生きとしていて、私もこの灯りの中にいるような錯覚に陥る。

ウフィッツィ美術館キリスト誕生

ゲラルドの「幼子礼拝」。落ち着いた表情で生まれたばかりの子供を見守る母親。その後ろで孫の誕生に安心した娘の父親、兄弟の誕生を柔らかい微笑みで見つめる子供達という風なまるでどこかの田舎家の出来事のようである。これが聖家族という印となる子供達の背後にうっすらと見える翼と生まれたばかりの子供が光に包まれていることを除けば。

ウフィッツィ美術館受胎告知

カラヴァッジョは明暗を効果的に使ったが、灯りの元は描いていない。ゲラルドの場合、必ず登場人物が灯りの元となる蝋燭を持っている。(上の幼子礼拝はキリストから光が出ているので例外)ゲラルドの様式は人気が出て真似する画家が出てきた。マティアス・ストーマーもその一人。写真は「受胎告知」であるが、受胎告知も進化したものである。

ウフィッツィ美術家レンブラント

最後の部屋はルーベンスとレンブラント。2011年から美術館階段下の左側に「青の間」というイタリア以外の絵画を集めた展示室があった。個人的には壁の青色が絵画に合っていて好きであったが、いかんせん、疲れ果てた頃に隠れたように存在した部屋である。ルーベンスにレンブラントであるにもかかわらず、注目されていなかった。「青の間」があった場所は現在工事中で、何になるのやら。ここに展示されていないの絵はどこへ?

ウフィッツィ美術家ルーベンスのユディット

ルーベンスによる「ホロフェルネスの首を斬るユディット」斬るというより、斬った後か。

ウフィッツィ美術家アルテミスのユディット

同じテーマでも、美術館通路にある女性のカラッヴァジェスキであるアルテミス・ジェンテレスキのは、怖い。斬ってるところ!

ウフィッツィ美術家カルロ・ドルチ

カルロ・ドルチの絵も美術館通路に。絵の左側に入った樫の木が、私も写真を撮る時、こんな感じにちらっと木を入れるのが好き!と共感しちゃったよ。とってもお洒落で高価な衣装が、ちょっとミッソーニっぽくない?

カルロ・ドルチは信仰心の強いメディチ家のメンバーに好まれて辛気臭いと思っていたが、これは気に入った。15歳の時に描いたって、すごくない?

展示の仕方でこんなにも絵画が生き生きするものかと、今回はウフィッツィ美術館のドイツ人館長のシュミッツよ、よくやった!である。まぁ、背景はワインレッドより、深いブルーとか農緑が良かったけどね!

でもシュミッツさん、大きな間違いを起こしたと思う。それは、ミケランジェロの間。

ウフィッツィ美術家ミケランジェロの間

ミケランジェロの「聖家族」がある部屋だが、行かれた方はお気づきになりますか?なんだか部屋がガラーンとしているのに。

以前は、こんな感じ。

ウフィッツィ美術家ミケランジェロの間のアリアドネ

アリアンナ(アリアドネー)ちゃんがいないの!別の部屋に移動になったの!ショック!彼女が新しい部屋にいる意味ないやーん!

誰が館長になるかで美術館の方針が変わって面白くもあり、難しいところでもある。

フィレンツェの街角

朝からとてもいいお天気だったのが、午後には雨。雨に濡れた石畳は綺麗だから、フィレンツェの町で降る雨は嫌いではない。

3月からフィレンツェの美術館、ドゥオモなどが値上げします。またお知らせできればと思いますが、ウフィッツィ美術館は初めから終わりまで見応えがありますので、ぜひ足をお運びくださいませ。

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