チーズ鑑定士になりました。

イタリアでチーズソムリエ、またはチーズテースター。

イタリアでチーズソムリエ チーズソムリエ?チーズプロフェッショナル?チーズティスター?なんちゅう日本語訳がぴったりくるのだろうか。イタリアでl’assaggiatore del formaggioという資格があるのだが、晴れて私もその資格保有者となった。カッコイイのでチーズ鑑定士と呼ばせてもらおう。わーい、お宝鑑定士みたい♪ フィオーレサルドチーズ チーズ鑑定士のコースというのは、2段階レベルで各10回の授業で構成されている。チーズの評価の仕方、分類法、生産について、牛・羊・山羊とその乳について、酪農の歴史についてを学ぶ。学ぶとは言っても決して深い知識ではないが、私にとって日本語でさえ微生物やアミノ酸、飽和酸などの言葉がわからぬのはもちろんのこと、たんぱく質でさえ何?というレベルだったから、その点では非常に手こずった。わからない言葉や化学反応をコンピューターで調べることができる世の中で大いに助かった。 チーズ試食 毎回、3種類のチーズを試食して評価する。評価とは、美味しいか不味いかではなく、チーズの種類、見た目、風味を表に記入する。記入した情報だけで何のチーズなのかを他人が理解出来るようにせねばならぬ。チーズの風味は難しい!胡桃とか言われても・・・。そう言われてみれば程度で、とてもデリケートなので訓練が必要かも。 数の上ではフランスには負けるだろうが、イタリアにも見たこともない、聞いたこともないチーズがわんさか。特に北イタリアのチーズの豊富さに驚いた。トスカーナ命が揺らぎそうなほど・・・。 山羊のチーズ 酸味のある山羊のチーズが好き。ワインのサンジョヴェーゼもそうだが、酸味好きな私。山羊チーズの勉強をしていた時、行進する山羊が夢に出てきたのには笑えた。 私はフィレンツェ発着ツアーでオルチャ渓谷のペコリーノチーズ農家をご紹介している。ご案内をするうちに、多少はチーズのことについて知る機会を得た。しかし、ガイドとして有料でご案内するからには私自身がきちんとした知識を持っていた方が良い。そう感じたことも、チーズの資格を取るきっかけとなった。チーズ好きだからという単純な理由ももちろんのこと。 ガイドにしても、ソムリエにしても、チーズ鑑定士にしても、それは始まりにすぎない。スタート地点に立ったようなもの。町観光は楽しければいい、ワインもチーズも美味しければいい、それが旅の基本なのだが、楽しく美味しいということに加えて、印象深い何かを提供できれば。それが私の中での旅案内のプロと呼べるものではないだろうかと思い、日々、進化していきたいと願う。 トスカーナは、主に羊乳から作ったペコリーノチーズが多いが、特別な手法のペコリーノチーズや山羊のチーズ、それ以外のチーズに取り組んでいる農家が存在する。難しいこと抜きにチーズが好き!という方も、ちょっと専門に知りたい方にも対応できるようなプランをご提案できるようになりたい。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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