アンギアーリ とコルトーナツアー

アンギアーリ とコルトーナツアーは、コルトーナでフラ・アンジェリコの「受胎告知」を堪能し、レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の壁画「アンギアーリの戦い」の舞台となった アンギアーリ を訪れるツアーである。

数日前に見た雨の予報とは裏腹にうららかな春の日差しに包まれた日、映画「トスカーナの休日」の舞台となったコルトーナの町へ。

聖マルゲリータ教会

まずはコルトーナの町の一番高いところにある聖域「聖マルゲリータ教会」を訪問。今日はなぜか教会内にラジオが流れていた。ラジオと言ってもおそらくラジオ・マリアなどの宗教チャンネルであろうが、「アーメン、アーメン」と歌ってはいるがポップな曲調が蝋燭が揺れる厳かな雰囲気を台無しにしていたのがちょっと残念だったが、オリーブの枝と花で飾られた祭壇は復活祭を待つばかり。

標高約600m。見事な景色が堪能できる。緑の畑は主に小麦畑、茶色の畑はひまわりが植えられるのだろうか?春の霞か、遠くぼんやりとヴェールがかかっている。小鳥がさえずる中、思いっきり伸びをして澄んだ空気を吸い込むと、トスカーナの春を感じる。

コルトーナの街並み石畳の道を、町の中心地へと向かう。デコボコした道は少し歩き難いが、コルトーナの町の魅力はこの石畳にあるとも言える。途中、小路でご高齢の方に行き合う。年が寄ればここでの生活は大変だろうなと思いながら、ボンジョルノと挨拶して坂を下っていく。ゆっくり、ゆっくりと。

コルトーナ窓

窓の下、テラコッタでできた聖母子像が道行く私たちに微笑みかける。土を焼いただけの素朴な素材の優しさが伝わって来るコルトーナの街角。

コルトーナ市庁舎

トスカーナの町で見る市庁舎はヴェッキオ宮殿を彷彿とさせる造りが多い中、少し異なるコルトーナの市庁舎は、時代劇にそのまま使えそうな趣のある建物である。映画「トスカーナの休日」以来、アメリカ人カップルがコルトーナで結婚式を挙げるようになった。中世の面影を残す市庁舎の前で談笑する華やかに着飾った新婦新郎をみると、映画の撮影のようである。

コルトーナ店

コルトーナはお店も味がある。特別なものが売られているわけではないが、素敵に見える不思議。

受胎告知

で!コルトーナへ来たのは、フラ・アンジェリコの「受胎告知」を見るため。写真では感じることが難しい、マリア様の可愛らしさ、大天使ガブリエルの輝き、すべてが美しく心が癒される。

コルトーナからの景色
コルトーナからトスカーナの風景をもう一度眺めて、次は アンギアーリ へ移動する。


アンギアーリ食事

アンギアーリのレストランで昼食を召し上がっていただく。品の良いインテリアの店内に優しいおじさんが給仕をして下さる、ほっこりとするお店である。

アンギアーリ村

アンギアーリは14世紀からフィレンツェの支配下で苦しんできた小さな村である。何があるわけでもないこの村の名が、今も世界中の人々に知られるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの幻のフレスコ画「アンギアーリの戦い」のおかげだろう。ヴェッキオ宮殿の500人の間のヴァザーリの絵の下には、果たして何かが残っているのだろうか?今も残るのは、レンブラントの習作とフィレンツェが勝利を収めた戦いがあったという歴史的事実だけである。

アンギアーリ街角

600年も昔の戦いなどすっかり忘れたとでも言いた気な長閑なアンギアーリの通り。

アンギアーリ通り

時に忘れ去られたような村、それでも数人のイタリア人観光客が歩いている。

アンギアーリ散策

何処も彼処も写真スポットとなり得る魅力を持つ村である。

アンギアーリ小路

こういう村に来るといつも思う。洋燈に明かりが灯る時間帯は、どんな姿を見せてくれるのだろう?ぼんやりと暗くなる頃は、さらに雰囲気が増すであろう。怖いぐらいに・・・。

アンギアーリ町を上から

人の気配は、春風に揺れる洗濯物と、通りを闊歩する可愛がられているなと感じられる猫から。

アンギアーリ春

桜桃だろうか、見事に咲いている。トスカーナで咲く、桜に似た花は、アーモンド、杏、桜桃、そして西洋ももに西洋梨など。順繰りに咲いては、のどけし春の移ろいをひっそりと告げている。桜に似たこの種の花は和のイメージが強いが、糸杉が伸びる淡い緑の丘陵地を背景にしてもとても似合う。

アンギアーリ全景

レンギョウも咲いていたので、つい欲張りにも両方の花を入れてしまい、花が主役か町が主役かわからない写真になってしまった。木蓮(写真にはないが)もレンギョウも咲くトスカーナなのである。

ブサッティ店内

アンギアーリにある気になるお店といえば、コットン・リネンの商品を生産するブサッティ社。

ブサッティテーブルセッティング

大好きなお店。いつの日か、こんな感じでテーブルセッティングしたい!ピンクの春バージョンのセッティングもあって、楽しすぎる!

ブサッティ海シリーズ

この海シリーズもたまらん。夢が広がるわ〜。

ブサッティ社は世界中に多くの支店を持つ。フィレンツェにもお店がある。Busatti -Via San Niccolò 48
日本では大丸が仕入れていると聞く。どこへ行っても手に入るブサッティの商品なのだが、このアンギアーリ店が本社で、工房を見学させてもらえることがある。

ブサッティ工房

年代物の織り機。経糸と横糸の仕組みがいまいちわからないが、ガッシャンガッシャンとすごい勢いで動いていた。

ブサッティ糸織機

非常に多くの糸が合わさって複雑な柄を生み出す。

ブサッティの商品の特徴は、その色にある。様々な色合いの商品があるが、すべて草花など自然のものを材料として染色したもの。だから優しい発色である。葡萄の皮から染色した通称「ブルネッロ」と呼ばれるワインレッドの糸もあり、めっちゃ惹かれる〜。織った布に色をつけるのではなく、糸に色をつけて織る。だから、色が長持ちするのだそうだ。

素敵♪素敵♪と買い物をして、アンギアーリを後に。

ブリアーノ橋

ブリアーノ橋。これは、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザの背景に描かれている橋(と言われている)。静かな水面に映る橋は、モナリザに関係なく、とても美しかった。モナリザポーズでミステリアスに微笑んで、はい、チーズ!

レ・バルゼ

ここは不思議な岩々が連なる、これまたレオナルド・ダ・ヴィンチの絵の背景に見られる山(と言われる)。

レオナルド背景

近くで見てみましょう。月世界のような不思議な岩が連なる。レオナルドが描く尖ったゴツゴツした山と、この特徴のある地形は似てなくもない。

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