それぞれのボルゲリ

ボルゲリの歴史はテヌータ・サングイド』が造るサッシカイアから始まるが、現在ではボルゲリDOCを生産するワイナリーが50軒ほど。

サッシカイアの他に、大手のワイナリーはフレスコバルディの『オルネッライア』、そしてアンティノーリの『グアド・アル・タッソ』。規模的には大きくはないけれど、世界的に有名な『レ・マッキオーレ』に『グラッタマッコ』。

これら以外にも、情熱を持ってワインを生産するワイナリーが幾つかあるのだが、残念ながら知名度が低いために訪問に関しては人気がない。知名度が低い=美味しくないワインというわけでは、決してないのである。と、声を大にして言いたい。

時々、有名どころ以外のワイナリー訪問の依頼を受ける。

カッチャ・アル・ピアーノ

先日は、『カッチャ・アル・ピアーノ Caccia al Piano』を訪問した。90年代から、北イタリアの生産者がこぞってボルゲリの土地にワイナリーを創立したのだが、こちらのワイナリーもその一つ。フランチャコルタでスプマンテを生産するBerlucchiがオーナーである。ボルゲリのワイナリーは、孫を可愛がるおじいちゃん、というスタンスで開始したそうだ。要するに、これで儲けようというよりは、大切に造りたいとでもいうのかな。

カッチャ・アル・ピアーノ 醸造所

教会のような醸造所。素敵

葡萄畑

ボルゲリの土地が一望できる素晴らし見晴らし。ちなみに、糸杉の手前がカッチャ・アル・ピアーノのもので、奥の畑がカマルカンダ ガヤがお隣の畑なのねぇ。

ボトル

醸造施設を見学した後は、試飲。お客様の熱い思いを告げると、たまたまオーナーの息子さんがいらっしゃるということで呼んで来て下さった。無事、ご対面してお話して、こういう出会いにちょっとでもお役に立てると感動するわ~。

前者のお客様は、このワイナリーに対して古くからの思いがあって、ようやく訪問が成り立ったというパターンであった。別のお客様はフィレンツェに滞在中にたまたま出会ったワインが美味しかったので、訪問したいとのご要望で『ドンナ・オリンピア1898』を訪れた。

ドンナオリンピア

トスカーナ内陸部の葡萄畑を見慣れていると、この平地に広がる葡萄畑は不思議な気がするが、それでも見事としか言いようがない。

どんなオリンピア醸造所

醸造施設は、大きいのね~。

試飲

ボルゲリDOC白は、ヴェルメンティーノ、ヴィオニエ、プティ・マンサン。トスカーナの海辺はヴェルメンティーノだが、ヴィオニエやプティ・マンサンが、ボルゲリの特異性を表している。シュール・リをして醸造された白ワインは、グレープフルーツの爽やかさが夏らしい。

ボルゲリの赤は、エレガントで力強い。力強さが印象に残るのは、オルネッライアも同じ路線。案内役のお姉さんがおっしゃる通り、わざわざ高いお値段のオルネッライアでなくとも、こちらのワインで十分かも?

試飲ワイン
(写真は、Balzellaから拝借)

ワイナリー『Batzella バッツェッラ』は、お客様が大好きなワイナリーということでご案内させていただいた。大きな醸造所は設備の素晴らしさに圧倒されて驚くが、家庭的な醸造所の暖かさには敵わない。人間味に満ちたオーナーご夫婦が造った暖かい味わいのボルゲリは、光に満ちたトスカーナの海を思い出させてくれる。

思いの詰まったワイン、憧れのワイン、思わず美味しかったワイン、そんなワインを造る生産者を訪れるお手伝いができることは光栄である。ワイナリーの都合でいつも運良く訪問が可能というわけではなけれど、それが叶った時はやはりとても嬉しい。

ワインとは、ただの飲み物ではない。追憶の記録であり、感動を伴う飲み物なのである。だから、ワインはやめられない。

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ボルゲリワイナリー ツアー

ツアー料金はお申込み人数で異なります。2名様以外の場合は、ツアーページをご覧いただくか、お問合せください。 別途、昼食代、ワイナリー試飲代が生じます。

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